【薄桜鬼】ブラコンの妹ちゃんが恋をするのは、誰でしょう？ (ページ8)

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７話ページ8

部屋に入ると、大量の殺気。
ちょっと、笑えてくる。
指定された場所に座る。
横で、感動の再開みたいなの始まってるけど。

結衣「海斗さん！ようやく、会えましたわね。」

渚「海斗君！」

海斗「会えてよかったですね。」

二人って、脱走者だよね？
お兄ちゃんは、お兄ちゃんで、ニコニコ笑ってるし。

藤堂「で、そいつらが、目撃者？
　細っこいし、チビじゃん。」

貴「いくつですか？」

藤堂「え？19だぜ。」

貴「子犬君のほうが、相対的に見て、チビですね。」

藤堂「子犬君ってなんだよ！」

原田「平助。一本とられたなｗｗ。」

藤堂「はあ！？おじさん二人には、言われたくねーし！」

原田「おい、平助。新八はともかく、俺はちげえだろ。」

永倉「なんでだよ！？」

土方「静かにしやがれ！」

あっ、静かになった。
鶴の一声、いや、鬼の一声かな？

近藤「まあまあ、気軽にしてくれ！
　俺は、新選組局長、近藤勇だ！で、こっちが…」

土方「いや、なんで教えてんだよ。」

近藤「む？だめだったか？」

土方「当たり前だろ。
　これから尋問するやつだぜ。」

そう言いながらも、黒髪の人(土方)は、苦笑してる。

沖田「まあ、それが近藤さんのいいところですからね。」

土方「まあいい、本題に入るぞ。
　斎藤、報告を。」

斎藤「御意。昨夜、失敗した隊士計三名が脱走しました。
　うち、一名が、前の二人(結衣・渚)と、遭遇した可能性があります。
　他二名は、後ろの二人の、背の低いほうに殺されました。
　こちらは、確実かと。」

土方「後ろの二人は、今は、しゃべるなよ。
　おい、前の二人、見たのか？」

やっぱり、主語を抜かしてくる…。
これで、見てないった答えたら、底なしなんだよね。

結衣「私、何も見てませんわ！」

渚「ぼ、僕もです！」

ハイ、底なし確定！

永倉「総司の話じゃ、お前らが俺たちを助けてくれたって聞いたが、違うのか？」

へえ、この人見かけによらずいいとこつくね。

結衣「違いますわ！浪士に追われていた私たちを、新選組の方が助けてくださって…」

藤堂「てことは、見たんだな？」

結衣「あっ…。」

土方「前の二人は、もういい。
　後ろの二人は、見たのか？」

この質問には、こう答えるのが一番かな。

貴「見た、とは？」