【薄桜鬼】ブラコンの妹ちゃんが恋をするのは、誰でしょう？ (ページ3)

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２話ページ3

８年前…

海斗：８歳 A：６歳

花「A！海斗！師匠がおよび！」

この子は、友達の花ちゃん。６歳なんだ。

海斗「師匠が？A、仕事で何かした？」

貴「…してない？と思う」

花「まあ、早く行こうよ。」

貴「うん。」

師匠というのは、僕らに暗殺術を、教えている人。
ここ、冬原の里は、暗殺者育成の地。いつからいたのか、覚えてない。

花「師匠！Aと海斗を連れてきました。」

師匠「ごくろう。中に入れ。」

三人「御意。」

師匠「さて、お前たちに任務ができた。
　ある二人の警護を頼む。」

貴「ある二人？」

師匠「結衣殿と、渚殿だ。今日から、冬原を名乗る。」

海斗「まさか、天皇の隠し子では…？」

あ、本当だ！資料に書いてあったな。

師匠「そうだ。桜の間で待っておられる。
　警護のやり方は、好きなようにしろ。
　花は、本来とは違うが、Aと海斗と仕事を進めろ。いいな？」

三人「御意。」

師匠「行ってよし。」

桜の間か…。
高貴な人しか入れないんだよね。
僕と花ちゃんは、宴の時に、舞を舞うか、情報収集に入るくらいかな。

貴「お兄ちゃん。どんな人なんだろうね？」

海斗「さあね。」

花「かわいい子がいいね。」

貴「うん！」

　ふたを開けたら、地獄だったんだけどね。

海斗「お初にお目にかかります。警護役の海斗です。」

貴「海斗の妹のAです。同じく、警護役を務めさせていただきます。」

花「諜報役の、花です。
　本来とは、異なりますが、同じく警護役を務めさせていただきます。」

よしっ！詰まらずに言えた。
でも、なんかじろじろ見られて嫌だなぁ。

結衣「そう。私は、結衣。こっちは、弟の渚。お三方よろしくね。」

結衣様と渚様は、そろって会釈をする。
たぶん、二度いかないくらいの。

貴「では、まずはご案内いたします。」

―こうして僕らの地獄は、幕を開けた。