AAAの体調不良！2

☆ ページ45

宇野side



ライブ当日。
舞台裏。



突っ走ろう、って決めたのに
昨日は朝から調子悪くて…


頭痛も酷いし目眩もするし、
結局リハ中に倒れて真司郎に
めちゃめちゃ心配かけて、

ホテルでも千晃に迷惑かけて


病院で点滴をしてもらって
なんとか落ち着いたけど、やっぱり不安…



千「宇野ちゃん、いけそう…？」


私の不安が伝わってしまったのか
千晃も不安そうな顔で聞いてくる。



宇「うん、大丈夫。」


千晃にそんな顔させてしまっているのが
申し訳無くて、

しっかり笑顔で答えると千晃も安心した表情。



昨日の頭痛も目眩も今は無いし、
大丈夫だよね…うん…






浦「宇野ちゃん？」


自問自答してたら隣のリーダーに
声をかけられた。




宇「へっ？」



浦「大丈夫。無理しなくていいから。
宇野ちゃんらしく、宇野ちゃんにできる事をやんな。」



宇「…っ」





リーダーにはお見通しらしい。

ちゃんとやり切れるか不安な事も
いつも通りの自分でいられるか不安な事も

全部お見通し。




やばい時はちゃんとフォローするからさ？

そう言うリーダーの言葉に救われて
あぁ、大丈夫だ、って

そう思えた。






浦「しゃー！いくかー！」

いくぞー！




全員で円陣を組み、
気合を入れてステージへ向かう。




ステージに立った瞬間、
直前までの不安は一切無くなった。


AAA宇野実彩子として
100％の演技ができていたと思う。







浦「…ちゃん！宇野ちゃん！
大丈夫？！わかる？！」


與「実彩子？！」


アンコールが終わって舞台裏に
戻って来るまではね…

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