AAAの体調不良！2

☆ ページ42

千晃side


千「宇野ちゃん大丈夫…？」

宇「え？何が…？」



3日ぶりくらいに会ったメンバー。

今日は明日の地方公演のライブのリハで
それぞれ現地に向かい、楽屋入りしたんだけど…


明らかに痩せて顔色も悪い宇野ちゃん。


隠してるつもりかもしれないけど
一目で分かるくらい体調悪そう。

最近ソロデビューの関係で忙しそうだもんね…



千「体調悪い？無理しないでね…？」

宇「大丈夫大丈夫！」




私以外のメンバーも同じ事を思ったみたいで
宇野ちゃんに声をかけているけど

やっぱり「大丈夫！」としか言わなくて…


不安を抱えたままリハが始まった。




西「今の所もう1回やらせてください！」

ｽﾀｯﾌ「はーい！
Bメロから曲スタートします！」



リハも佳境に入った時。




ｽﾀｯﾌ「3、2…

與「実彩子！！」



スタッフさんのカウントを遮るように
叫んだ真ちゃんの声。


びっくりして振り返ると、
顔の色を無くした宇野ちゃんが真ちゃんに
支えられて座り込んでいた。



千「宇野ちゃん？！大丈夫？！」


宇「……」



貧血かな…

意識はあるものの、
目眩がするのか目に手をあてて蹲ってしまう。



浦「真司郎、そのまま楽屋連れていける？」

與「うん。
実彩子、抱えるよ？」



楽屋で１回休ませようと、そのまま
宇野ちゃんを抱き上げた真ちゃん。



與「っわ、軽っ…」



力を入れて立ち上がったものの、
予想外の軽さにふらついている。


見ると、元々細かった宇野ちゃんの腕は
さらに細くなっちゃってる…

ちゃんと食べれてるのかな…？



更に不安を感じながら全員楽屋に戻った。





宇「……んっ…」


抱き上げられて意識を飛ばした宇野ちゃん。
ちょっと横になって目を覚ました。



千「…宇野ちゃん、大丈夫？！」

宇「ん、ごめん…あたし…」


状況を把握出来ていないのか、
周りをキョロキョロ見渡している。



與「良かった…
実彩子ステージで急に倒れたんやで？！」

宇「そだ…真司郎、ごめん…」


倒れる前の状況を思い出して、
しゅんてなってる宇野ちゃん。



與「にしても、痩せすぎや。
ちゃんと食うとるん？」

宇「…」

與「ちゃんと食わんで働いてたら倒れるに決まってるやん…もう…」

秀「真司郎！終わり。」



目の前で宇野ちゃんが倒れるのを見た真ちゃんは
泣きそうな顔で訴えるけど、秀太に制される。



千「今日はもう休もっか…？」


明日に向けて、
宇野ちゃんは先にホテルで休んでもらう事になった。

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