AAAの体調不良！2

☆ ページ31

西島side



3人を病院に連れて行った帰りの車。


本当に、全然調子良かったのに
なんとなく車の揺れが気持ち悪い…


普段車酔いなんてしないから
どうしたらいいかわかんなくて、
とりあえず深呼吸。



與「にっしー？具合悪い？」



様子のおかしい俺に気づいた真司郎が
声をかけてくれるけど、

今具合悪いのは真司郎じゃん、
って思ったら素直に言えなくて首を横に振る。



與「無理せんでええよ？」

日「酔った？止めてもらお？」


顔色で一目瞭然なのか、
反対サイドの日高も背中をさすってくれる。



やばい、限界かも、ってとこで
直也くんが車を止めてくれて、吐いちゃって

したら日高も具合悪くなっちゃって…


俺のせいだ…どーしよ…



謝りたいんだけど
口を開いたらまた吐いちゃいそうで
結局謝れず家に着いてしまった。




宇「おかえり！え、ちょっとどうしたの？！」

浦「ちょっとにっしーと日高が酔っちゃってさ。
とりあえず中入るわ！笑」

宇「あー、ごめんごめん！日高、おいで？」



歩けないだろうから、って
おんぶしてくれた直也くん。


宇野ちゃんが日高をトイレに連れていったのを見て
罪悪感でまた吐き気。



千「にっしー気持ち悪い？」

浦「え、まじ？！１回降ろすよ。」



背中から降ろして貰って、
リビングで袋をかけた洗面器を抱え込む。



西「うっ…ぇぇっ、ゲー…っ、ぅぅ」



頭とか背中もカーって熱くなってきて
お腹が気持ち悪い。


千「また熱出ちゃったね…。
これ車酔いじゃないよ…」



日高が戻ってきて布団に入ってからも、
ちょっと休んで吐いて、っていうのを繰り返した。




やっとのことで吐き気がおさまり、
布団に連れてきてもらって横になる。




落ち着いてたんだけど…

皆が食べてるご飯の美味しそうな匂い、
今の俺にはちょっとキツいかも…




皆ご飯食べてる途中じゃん…
ここで吐く訳には…



千「あ、にっしー、大丈夫…？」

西「…トイレっ…」

千「あっ、危ない…」



迷惑ならないように
トイレ行こうって立ち上がったら

目眩でふらついてしまって
結局千晃に支えられてトイレに行く。




西「はぁ…ぅ、ぅええ…」

千「吐けない…？もう吐く物無いよね…」

西「んっ…ぇぇ」


便器を抱え込んだはいいけど、
吐きすぎて吐く物もなくて嘔吐くだけ。

いっそ吐いて楽になりたい…


千「夜間救急探してみよっか…」


この苦しさから解放されるなら、って
気持ちで千晃の言葉に必死で頷いた。

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