AAAの体調不良！2

☆ ページ13

宇野side



宇「真司郎、
スタッフさんが酔い止め持ってたらしくて…
貰ってきたんだけど、飲める？」

與「ん…」



たまたま持ってた事にさっき気づいた、
っていうスタッフさんから酔い止めを貰って
真司郎に飲ませた。


陸に着くまで寝かせておこう、って
さっきいた救護所の布団に横にならせる。



すっ、て目を閉じたから
そっとしておいてほしいかな？って
外に出ようとしたら、

みさこ、って呼び止められる。





急に具合悪くなって心細いのか、

與「よこ、おって…？」



って弱々しい声で言うから
そのまま真司郎の布団の横に座った。








…



與「…さこ、みさこ…」



船の緩やかな揺れにうとうとしていたら
真司郎に呼ばれる。



宇「…んっ？どうした？？」

與「ちょっと、気持ち悪い…」

宇「吐きそ？」

與「んーん、そこまでやない…」




さっき飲んだ酔い止めが効いているのか、
気持ち悪さはあるけど吐くほどではないみたい。



横になっていると揺れを余計に感じて
気持ち悪い、って言うから体を起こす。



宇「寄りかかってな…？」



目眩が抜けないのか体がふらふらしてるから
上半身を私の方にもたれかからせた。




與「はよ、陸に着かんかな…」

宇「気持ち悪いよね…可哀想に…。
あと、20分くらいかな…？」




あまりにも血の気の無い顔で、
弱々しい声で言うから可哀想で…


早く船から下ろしてあげたいけど、
あと20分くらいは海の上。



大丈夫、大丈夫。

って言いながら
ひたすら真司郎の背中をさすることしか出来なかった。

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