AAAの体調不良！2

☆ ページ12

秀太side



司会「それではAAAの皆さん、お願いします！」



司会の方に紹介され、
画面は中継先の船上に。

俺らが映され、すぐに曲が始まる。




〜♪





リハ通り、順調に曲が進んでいた。



中盤。

隣に来た真司郎と目が合ったんだ。


わ…顔色悪っ



真司郎のあまりの顔色の悪さに驚いて
思わず大丈夫か？って口パクしたら、

笑顔で、大丈夫、って返してきたから
真司郎を信じて踊り続けた。






司会「AAAの皆さん、ありがとうございました！」



曲が終わり、
番組を撮影しているホールの拍手が聞こえる。






與「…んっ」



画面が俺らの方からホールに戻った時、
隣の真司郎が座り込んだ。




秀「真司郎！？吐く？」

與「っ…」



声を出す余裕もなく、必死に頷く真司郎。




宇「秀太、袋！！」


宇野ちゃんに袋を渡され、
真司郎の口元で広げた。





與「ううっ、ｹﾞﾎｯｹﾞﾎｯ、ｹﾞｰｯ…ぅえっ」



さっきまでもかなりの量吐いてたって聞いたのに
まだ吐き続ける真司郎。


與「はぁっ…はっ…ｹﾎｯｹﾎｯ、ｹﾞﾎｯ、ぅぅっ、ｹﾎｯ」

秀「大丈夫だから、真司郎。落ち着け。」




おさまらない吐き気に混乱してるのか
呼吸が乱れてきちゃって、必死に落ち着かせる。




與「はぁっ…はぁ、ふー…、」

宇「ちょっと落ち着いてきたかな…？
真司郎、まだ吐きそ？」


吐き気も落ち着いてきたみたいで首を横に振る。




宇「酔い止めあったみたいなんだけど…
帰りだけでも効くかな…」

秀「飲まないよりは良いんじゃない？」

宇「だよね…」



スタッフさんがたまたま酔い止めを持ってた事に
さっき気づいたらしくて
貰ってきていた宇野ちゃん。


真司郎に軽くうがいさせて、
酔い止めを飲ませて横にさせた。



秀「袋、片付けてくるわ。」





このまま落ち着いて陸に着けばいいけどな…。

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