二十五話「愛してるよちゅーやあああああ」 ページ30
頬に雑草が当たる。痛い。空は真っ青で、雲の白さがよく映える。あっ、あの雲、中也に似てるなぁ。
あっちは帽子型。
子供っぽいことを考え、ぼーっと空を眺める。
目が覚めたばかりで、あまり状況が理解出来ない。寝ぼけてる。確か、中也が可愛い過ぎて愛おし過ぎて、2度目の入水して、今に至る。
ここ何処だろう。文ストの世界に来れたのかな。
中也に会えるかな。
顔をふと横に向けると、何故か墓石が見えた。
ズラっと並んでいる其れは、全くの見ず知らずの他人の名前が彫られている。
なんで墓地からなんだよ。トリップして墓地からスタートするって変だろ。織田作の墓ある場所とも違うっぽいし。
墓地に寝転んだまま過ごすのもどうかと思い、とりあえず立ち上がる。キョロキョロ辺りを見回すと、人が見えてビビる。先程迄の私の奇行が見られたんじゃないかと恐怖する。
だがその人は、自分の世界に浸ってるのか、私には全く気づいていないようだ。
因みに、私は気づいた。その人の身長が160センチだと。黒い外套、黒い帽子。愛おし過ぎる、尊いその背中。舐め回したくなる項。
反射的に叫ぶ。そして、その背中目掛けて最短距離を突き進む。
『ちゅーや!!久しぶり!!』
飛び跳ね、その人に思い切り抱きつく。
相手はよろけ、でも、しっかりと抱きとめてくれた。
懐かしいその温もりに、泣きそうになる。
後もう、絶対に、何があっても離さない。
マイエンジェル。
精一杯の笑顔で言う。
『愛してる』
『え?』
何故か、声がハモった気がした。
最終話「中也が可愛すぎる為、ちょっと入水してくる」→←二十四話「久しぶり」
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ロイゼ@魔法契約民(プロフ) - まんじゅうねこさん» あ、ありがとうございます!!o(`・ω´・+o) ドヤァ((殴 (2018年12月24日 20時) (レス) id: e949299f29 (このIDを非表示/違反報告)
まんじゅうねこ(プロフ) - ロイゼ@魔法契約民さん» えっ………( ゚д゚ )す、凄いですね!(( (2018年12月9日 19時) (レス) id: 5748b81071 (このIDを非表示/違反報告)
ロイゼ@魔法契約民(プロフ) - まんじゅうねこさん» 卒論の事ですか?勿論、文ストのだざさんですよ!!(`・ω・´)キリッ(( (2018年12月9日 18時) (レス) id: e949299f29 (このIDを非表示/違反報告)
まんじゅうねこ(プロフ) - だ、太宰さんの尊さって……一応お聴きしますが、忠実の方ですよね…(( (2018年12月8日 16時) (レス) id: 5748b81071 (このIDを非表示/違反報告)
ロイゼ@魔法契約民(プロフ) - 神さん» うぇーい乁( ˙ω˙ 乁) 気付いてくれて嬉しいです! (2018年4月16日 16時) (レス) id: e949299f29 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ロイゼ | 作成日時:2017年6月6日 17時