素直クール-平子- ページ49
"もっと甘えればいいのに"
私の肩を枕にして眠る男を見る。
涼しい顔をして仕事をして、上の人と良い関係を築く、そりゃあ疲れるはずだ。
彼を起こさないようにそっと肩から腿に頭を動かす。
さすがに戦闘を嗜んでいるだけある。
空気というのか、気配というのか少しの違和感に気が付いた彼は固く閉ざしていた一重の目を開き、私の手首を掴んでいた。
平子「…すまん、久しぶりに会うのに…」
A「いいよ。疲れてるんならいくらでも甘やかしてあげる。」
そう言って笑うと、後頭部を抑えられタケの方に倒れてしまうソファの上で私がタケを押し倒している形になった。
平子「これ(腕枕)ならAも甘えられると思ったんだが……A?」
A「……………」
平子「嫌なら……」
A「……き、」
平子「…ん?なんだ?」
A「……すき、大好き……」
きっと赤くなっているであろう顔を隠すようにタケの胸に頭をつける。
頭に温かく心地よい重みが乗ったと思ったら上から心地よいテノールが響いた。
平子「急に可愛いこと言うな、反応に困るだろ。」
チラリとタケを見ると一切表情が変わっていなかった。
A「言葉と顔が一致してないよタケ。もっと照れた顔してくれてもいいのに。」
平子「…分かれ、あまりだらしない顔を見せたくないんだよ。」
わたしは思うのです。
素直すぎるのも考えものだと。
……………………………………………………………
A「……ずるい。」
平子「?あ、心配しなくてもちゃんと愛してるぞ。」
A「そんなこと聞いてない!」
平子「言って欲しくなかったのか?」
A「いや、そんなことはないけどさ…」
平子「?」
A(もうやだこの人…すき。)
Special thanks!→←子供のような黒い人-黒佐々木-
146人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「短編集」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
lemonade066(プロフ) - すいません、東京喰種のタタラの恋愛小説もう一度作って貰えないでしょうか…最高すぎて😂 (2022年3月22日 8時) (レス) id: 66d7fc9173 (このIDを非表示/違反報告)
うさみん(プロフ) - 柚葉さん» ありがとうございますっ!!今更新止まってるので何だか申し訳ないです>_< (2016年9月5日 12時) (レス) id: dff1ff2081 (このIDを非表示/違反報告)
柚葉(プロフ) - 月山さんが最高すぎます(//∇//) (2016年9月5日 6時) (レス) id: 500a9f97b8 (このIDを非表示/違反報告)
うさみん(プロフ) - らいらいさん» ここの短編集はもう容量いっぱいなので次の短編集が決まったら書きますね(・ω・) 短編集の決定までしばらくお待ちください! (2016年4月3日 11時) (レス) id: dff1ff2081 (このIDを非表示/違反報告)
らいらい - あの、リクエストなんですけど黒琲世に心配されてみたいんですけどお願いしてもいいですか? (2016年4月3日 11時) (レス) id: 879bd18d22 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:うさみん | 作成日時:2016年3月1日 16時