東京喰種短編集

僕を見て僕以外は消して-旧多- ページ40

口元は笑っているのに目はまるで笑っていない道化がまた、私に呪いをかける。

"今日は何していたの？"
"誰と何時にどこに行っていたの？"

最初の頃は可愛らしい嫉妬くらいで全く負担に感じなかったが、付き合って半年くらいしてから私が男の人と話していると割り込んできたり、不機嫌なのが雰囲気でわかるようになった。

旧多「ねぇ、A聞いてる？ 今日の14:49に宇井さんと何を話してたの？」

A「仕事のことだよ。」

旧多「そんなの僕に言えないの？」

A「宇井さんが担当だったから…」

旧多「ていうか、他の男と話すなって言ってるよね？それなのに、なんで言い訳するの？」

そう言って強く私の腕を掴み壁に押し付ける。
こうなると私の経験上長くなる。

きっと次に出てくる言葉は

"「僕のこと好きじゃないの？」"

ほらね…

A「好きだよ。」

旧多「じゃあ僕以外の男と話さないでよ。」

A「…………」

旧多「僕だけを見て、僕のことだけを考えて、僕も君以外見ないから、愛してるよA。ずっとずっと一緒にいようね。」


………………………………………………………

旧多「君の世界は僕だけでいい。」

君の目に映るのはいつだって私でありたい-宇井-→←こんなにも腹が立つなんて-タタラ-

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