刺激があると思ったんや【ハイキュー】 (ページ31)

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治｢おいツム、Aが困っとるやろ｣

治はそう言ってくれたけど宮クンがめっちゃ顔を覗き込んで誰となん？って聞き直してくるから言うしかなかった

『…梟谷の人ですよ』

宮クンは私が少し怯えた様子だと気づいたのか優しく声をかけてくれた

侑｢そうなんか。言うとくけど俺、怒ってへんよ。やからそんなに怯えんといてや｣

私の頭を軽く撫でてそう言う

『あ……よ、夜でよかったら一緒に…食べません、か…？』

嫌やったらええんですけど、と小声で付け加える

侑｢ほんま！？夜でええよ、どっちでも嬉しいわ｣

そう言って微笑まれるとなんか…照れる
男の人に耐性ない私やからかもしれやんけど…

侑｢あ、でも｣

『？』

治｢！

ツム、お前なあ…｣

どしたんや…？

侑｢Aちゃんと二人きりがええなあ｣

・

へ、あ、それだけか！

もっと深刻なこと言われるんかと思ったわ…

別に二人きりでも問題ないかな

『それくらい全然ええで！』

侑｢そら嬉しいわあ

それよか、やっと敬語抜いてくれたな｣

治はなんでかわからんけど不機嫌そう。…あ、宮クンを取られるんが嫌なんか(違う)

それにしても宮クンも治も同学年。敬語で話すのは癖、なんかな…

もう敬語はいらんかな？

『確かにせやなっ』

治｢…名前で呼んだりや、ツムのこと｣

いきなり治がそう言った。宮クンを…？でもなんで治がそんなこと、

侑｢…せやなあ、頼むわ｣

ようわからんけど呼んでええらしい。

『お、おん…侑、やな！』

そう言ったと同時に、これで終わりやからクールダウンしとくんやでー、という声がかかる。多分北サンの声。

『あ、じゃあこれ洗ってくるから！お疲れさん！』

スクイズとタオルの入ったカゴを持って言うと二人はお疲れさん、と言って見送ってくれた。

＿＿＿

侑｢…サム、名前で呼んだりってどういうことやねん｣

治｢別に、ツムに真っ向勝負挑んどるってだけや｣

侑｢ふーん…受けてたったるわ。Aちゃんはあげへんで｣

治｢俺もそのつもりや、アホ｣

私が去ったあとでそんな会話がされとるなんて知らずに