花火 ページ22
.
ヒュー ドンッ
『あ、始まった』
「おー、いよいよだね」
ベランダから花火を見ながら、キンキンに冷えたビールを喉に流し込む。
くぅー……うまいっ！！
夏の夜はこれにつきるなぁ
『きれいだねー……花火』
「……やっぱり会場、行きたかった？」
『私はねー……でも、グクは行きたくなんでしょ』
「まぁ……暑いの嫌だし」
『人混み嫌いだし？笑』
正解、と言いたそうに肩をすくめた。
本当はまた浴衣着たいなとか思ってたけどね
この時期になると、雑誌にも街中でも浴衣を目にするから。
ふと、花火を見ていた視線をグクに移す。
花火の光と月の光に照らされているグクは、とってもきれい
『……でも初デートの時、行ってくれたよね。夏祭り苦手なはずなのに』
3年ぐらい前になるかな
初めてのグクとのデート。すっごく緊張したし、楽しかったから今でも鮮明に覚えている
『しかも、誘ったのグクだし……？』
なんか思い出すだけで嬉しくなっちゃうな
自然と口角が上がる。
「………うるさい」
照れくさいのか、手入れされたすべすべのほっぺたと耳がほんのりと赤い。
『来年は、一緒に会場まで行こうよ』
2人で浴衣着るのもいいよね、と心の声をもらすと
「来年だけじゃなくて、再来年もその次の年も………行こう。2人で」
意外な言葉が返ってきた。
グクと目が合うと、ふいっと逸らされた。
『ふふ、なんだかプロポーズみたいだね』
「……そのつもりで言ったんだけど」
『………えっ！？』
今度は私をじっと見て言うグク
丁度その時、大きな花火が音を立てて上がった。
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 100人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
まこ(プロフ) - 書いていただき、ありがうです！！感謝！カムサハムニダ…( *´艸) (2018年3月31日 19時) (
レス) id: c5b40d6694 (このIDを非表示/違反報告)
ひま。(プロフ) - まこさん» こちらこそありがとうございます(T_T)嬉しいお言葉ばかり頂けて……もう飛び上がるくらい喜んでいます！ぜひまたリクエストしてください(〃〃)もう一つの嫉妬のお話も、話が固まり次第書かせてもらいますね＊ (2018年3月25日 0時) (レス) id: f0bfb60c61 (このIDを非表示/違反報告)
まこ(プロフ) - また書いてもらいたい事があったとき、ご迷惑でなければ！リクエストさせてください！！これからのお話も楽しみにしてます(´∀｀)b (2018年3月24日 1時) (レス) id: c5b40d6694 (このIDを非表示/違反報告)
まこ(プロフ) - むねがキューって締め付けられたと思ったら仲直りでチューとか最高すぎます！！本当に小説を書くのが上手ですね！！尊敬です…！(〃ﾉωﾉ) (2018年3月24日 1時) (レス) id: c5b40d6694 (このIDを非表示/違反報告)
まこ(プロフ) - 凄くいいです！ありがとうございます！もう、ありがとう×100億言いたいです！ (2018年3月24日 1時) (レス) id: c5b40d6694 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ひま。 | 作成日時：2018年2月18日 20時
