【wrwrd】JKでサラリーマンな父さん…と私【os】 (ページ8)

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7、残酷な日常ページ8

Aside

ｶﾞﾁｬ
家のドアを開ける。
リビングに行くと、ソファーに座ってテレビを見ている金髪の女がいた。

「…帰りました」
「遅い。お腹がすいたわ、早くご飯をつくりなさい」
「はい、わかりました」

女の命令に無感情で返事をする。
そして手を洗い、料理を始める。
…今日はオムライス、だったかな。

金髪の女…母は、いつも食べたい料理を朝に言う。
それを作らなければ怒り、私に暴力を振るう。
そして、作り直させる。

自己中心的な命令に、普通は従いたくないだろう。
私も従いたくはない。
だけど、従わなければもっと辛いことをしなければならない。
なら、従うしかないだろう。

そんなことを考えていると、オムライスが完成した。

「…できました」

そう言い、テーブルにオムライス、スプーンなどを置く。
母はそれを見て、何も言葉を発しず食べ始めた。

この時、私は食べることを許されない。
私が食べるのは母が家を出て、男と遊びに行った後だ。
その食べる量も制限されており、満腹まで食べたことはないだろう。

ﾌﾟﾙﾙﾙﾙﾙ
「…もしもしぃ？あ、たっくん？…うん、＿＿＿＿」

電話がかかってきて、猫撫で声で話している。
気持ち悪い、と思いながら食器を片付ける。
…今日はもう、行くのだろうか。行くのなら早くしてほしい。

「＿＿＿＿はーい」

通話を終了し、母はバッグを持って出かけていった。
私は夕飯を食べ、家事を済ませてすぐに寝た。
…明日、父さんが迎えにきてくれると信じて。