【七つの大罪】8人目の大罪人はゴウセルの恋人です

二十九話<姉妹> ページ30

ギーラside

まだ私が幼い頃の話。

父が家に連れてきた、聖騎士だという女の人。

ピンク色の髪に、人懐っこそうな笑顔。

「私はA。よろしくね」

ギ「私は…ギーラ。お姉ちゃんって呼んでも、いい？」

「じゃあ、私もギーラって呼んでいい？」

ギ「うん!!」

はじめて会ったのに、はじめてじゃない。そんな気がした。

私たちはすぐに仲良くなり、姉妹のような存在になった。

そんな時、お姉ちゃんが七つの大罪に任命されたと聞いた。

七つの大罪といえば、王国最強の騎士たち。

私にとって、自慢のお姉ちゃんだった。

ギ「お姉ちゃん、私外に行きたい」

「外って、王都から出たいの？」

ギ「うん」

今になって思うと、すごいことを言ったと思う。

「外は危険なことがいっぱいあるの。

それでもいいの？」

ギ「それでも、お姉ちゃんと一緒に居たい」

「わかった。でも、デールさんに許可もらってからだよ？」

ギ「(ﾊﾟｱｯありがとうお姉ちゃん!!大好き♪」

少しでも長く、お姉ちゃんと一緒に居たい＿＿＿

その時は、ただそれだけだった。

三十話<外の世界>→←二十八話<約束>

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