【七つの大罪】8人目の大罪人はゴウセルの恋人です (ページ28)

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二十七話<出会い> ページ28

貴方side

これは、10年ぐらい前の話。

リオネスで聖騎士をしていた頃、当時お世話になっていたデールさんに連れられてきた家。

その時会った、デールさんの娘というのがギーラ。

初めて会ったときから、私にくっついてきたギーラ。

お互い初めて会ったのに、私もギーラが好きだった。

ゴウセルと出会い、恋仲になってからもギーラとはずっと仲が良かった。

まるで、本当の姉妹のように仲が良かった。

一番楽しかったのは、２人で王都から出たこと。

普段あまりワガママを言わないギーラが、今回に限って行きたいと言い張った。

それは、丁度私が任務に着く前。

七つの大罪に任命されてから、少したった頃のこと。

ギ「お姉ちゃん、しばらく帰ってこないんでしょ？」

「うん。今回は長いかもしれない」

ギ「だったら、お姉ちゃんが帰ってきたら一緒に外に出たいの」

「外って……王都から出たいの？」

ギ「うん……ダメ？」

「外は危険がたくさんあるけど、それでもいいの？」

ギ「うん」

まっすぐに私を見る瞳は、どこか大人びていた。

「わかった。でも、ちゃんとデールさんに許可もらってからだよ？」

ギ「(ﾊﾟｱｯありがとうお姉ちゃん!!大好き♪」

その後、デールさんはあっさりと許可をくれた。

私がついていれば大丈夫、そう言われた。

信頼されていると実感したし、ギーラと一緒にいれることが嬉しかった。

私はすぐに任務を済ませ、急いでギーラが待つ家に向かった。

そっとドアを開けると、いつもよりカワイイ服を着ているギーラ。

なんとなく不機嫌そう。

「ギーラ」

ギ「お姉ちゃん!!」

声をかけると、走って抱きついてきたギーラ。

ギ「遅かった……」

「ごめんね、じゃあ今から出掛けよっか」

ギ「うん!!」

嬉しそうなギーラを連れ、私たちは王都から出た。