【七つの大罪】8人目の大罪人はゴウセルの恋人です

二十六話<姉さん> ページ27

ギーラside

とある用事で出掛けていた私とジェリコは、近くに２つの魔力を感じ、立ち止まった。

ジ「聖騎士か？それにしても並の聖騎士じゃないな……誰だ？」

ギ「気になるわね。行ってみましょう」

その内の魔力の１つは、どこか感じたことがある気がする。

それが何なのかは分からなかったが、とりあえず向かうことにした。





向かった先には七つの大罪の１人、ゴウセルがいた。

それともう１人＿＿ピンク色の髪の女。

私が探している人に似ている気がしたが、きっと気のせいだ。

ここに、いるはずがない。

だって彼女は、10年前に王国転覆を計ったとする罪で、今も所在不明なんだから＿＿＿

七つの大罪 永遠の罪 ラビット・シンA

私が唯一七つの大罪の中で信じている人。

その女はジェリコに任せ、私はゴウセルの方に行った。

ギ「１つ聞きたいことがあります。貴方と一緒にいた女…誰ですか？」

ゴ「Aのことか？」

戦いながら答えるゴウセル。

ギ「まさか……」

そんなことが……

本当に、貴方なの？

ゴ「Aのことを知っているのか？」

ギ「今、貴方には関係ありません」

そう言い、私はジェリコ達の方へと向かった。

ジェリコと戦っているのは、やはり彼女だ。

あの頃と変わっていない。

思わず近づき、ぎゅっと抱きつく。

ギ「姉さん!!」

私の、大切な人。

抱きついた途端に、懐かしい匂いに包まれた。

それと同時に、涙も溢れてきた。

「ギー、ラ？」

私を覚えていてくれた……

ただその一言が、私にとっては嬉しかった。

二十七話<出会い>→←二十五話<聖騎士２>

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