【七つの大罪】8人目の大罪人はゴウセルの恋人です (ページ19)

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十八話<服> ページ19

メリオダスside

Aたちが出掛けたのを確認し、残った俺らは話し合うことになった。

メ「まずは、戻し方だな。バン、どう思う？」

バ「放っときゃ直るんじゃね♪」

キ「それはダメだよ。ちゃんと病院に行くとかしなきゃ……」

メ「ゴウセルは？」

ゴ「Aが思い出したいのなら戻そう」

キ「ちょっと待って、それってどういうことなの？」

ゴ「Aの記憶は現時点では脳内にはある。

しかし本人は"今"はまだいいと言っている」

ゴウセルの言葉の意味がよく分かっていない３人。

メ「つまり、Aは自分で思い出したいってことか」

ゴ「そういうことだ」

バ「めんどくせーなー」

そのまま沈黙が続く。

誰も喋ろうとしないまま、数分が過ぎた頃……

デ「ただいまー」

買い物に行っていた３人が帰ってきた。

よくよく見ると、３人とも買ったであろう服を着ていた。

エ「メリオダス様、似合いますか？」

エリザベスが着ているのは、ピンク色の丈が長いワンピース。

メ「ああ、似合ってんぞ」

エ「Aに選んでもらったんです!!」

嬉しそうに笑うエリザベス。

他にもゴウセルとA、キングとディアンヌで話している。

たまにはこういうのも悪くないな。

ゴウセルside

Aは帰ってくるなりオレの側から離れない。

理由を聞いても、

「なんとなくだもん」

と言ってただ側にいるだけだ。

こういうところは昔から変わらないが、オレにとっては他の人が見られないオレだけのAが見れる時間だ。

「私ね、正直記憶って戻らなくてもいいかもって思ってる」

ポツリと呟いたA。

ゴ「何故だ？」

「記憶って、今自分が感じていることを留めておくだけでしょ？

私は、今みんなと過ごしているこの時間が好き。

だから、私はこのままでいいのかなって思った」

今日何があったのかは知らないが、オレはAの思いを尊重するだけだ。

ゴ「Aがそれでいいなら、オレは構わない。

だが、オレは昔の方のAが好きだ」

「そっか……でも私もゴウセルのことが大好きだよ」

そのままオレに抱きついてきたA。

しばらくそのままでいると、いつのまにかAは寝ていた。

無防備な寝顔は、昔から変わらない。

オレれは触れるだけのキスをして、Aをベッドに運んだ。