人の気持ちも知らないで…【ヒロアカ】 (ページ13)

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ヴィラン襲撃事件2 ページ13

貴方side

バスから降りて13号先生の話を聞いた後、相澤先生が叫んだ。

相澤「一塊で動くな！あれは…ヴィランだ」

上鳴「な……！ヴィラン……？
こんな雄英に乗り込んでくるなんてアホだろ！」

ヴィラン……？

すごい殺気だ……

死柄木「オールマイトが居ないじゃんか……子供を殺せば来るのかな？」

百達が……危ない。

そう思い、振り返った時には遅く、謎の黒い霧に包まれて視界が遮られた。

貴方『も……も……出……久…お茶……子……轟く……』

その言葉は誰にも届くこと無く消え入った。

貴方『ん……？ココドコ？』

目が覚めると船の上にいて、峰田君、梅雨ちゃん、出久が居る状態。

緑谷「あ！Aちゃん！良かった！」

出久が駆け寄ってくる。

峰田「ど、どうすんだよ……！怖ぇよ……！」

緑谷･梅雨『うん…/えぇ……』

みんな、不安そうだ……

当たり前か……そうだ、こんな時こそ私が元気付けないと！

しっかりしろ！Aー！
……よし。

貴方『だ、大丈夫だよ！私達が協力すれは、ヴィランなんて直ぐ倒せるさ！何とかなるって！』

“大丈夫"その保証は、何処にも無かった。
けど…明るく行かないと、おかしくなりそう…

峰田「神崎ィ……！何でそんな明るいんだよォ……」

貴方『だって、この場にいるヴィランは3人だよ？それにまだコッチに気が付いてない。

コッチは4人だし、少しだけどコッチのが有利じゃん！もっと明るく行こうぜ！

そしたら怖くないって！』

嘘だ。私だって怖い。
峰田君みたいに泣きたい。

けど、私がしっかりしないと。
みんなを守るんだ。

……一か八か……掛けよう。

私は出久達が見えない位置に行って、叫んだ。

貴方『おーい！ヴィランさーん！
コッチ、コッチー！』

ヴィラン･緑谷達「!!!!!?」

とりあえず、誰もいない所に誘導しなきゃ……！

こうして、私が来たのは火災ルート。
見た感じ、誰も居ないね…

私は物陰に隠れて、ヴィラン達が来た瞬間に個性で作った催眠ガスを撒いた。

ヴィラン達『ぐっ……！』

ヴィラン達が倒れ、催眠ガスも晴れた頃。

貴方『っか～！大成功♪さ、戻ろー！』

こうして私は水難ルートに戻った。

が、またヴィランに囲まれている出久達が居た。今度もまだヴィランは気付いていないよう。

峰田「あ……！神崎！何処行ってたんだよ…！」

緑谷「Aちゃん……！ど、どうしよう…ヴィランが……！」