殺し屋にカッターキャーとか②【ヒロアカ】 (ページ23)

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強く、もっと優しくページ23

貴方side

麗日に水を掛けられた後、麗日は謝ってきた。
けど、私は殺気を含んだ声で言った。

貴方『…今度裏切ったら、信用は0なると………。……もう信じないと言った筈だ…』

すると麗日が言った。

麗日「で、でもウチは……」

少し頭が痛くなったと同時に、
麗日の声を遮り、私は叫んだ。

貴方『言い訳など聞きたくないッ！
貴様が“俺達"を裏切った！それが真実だろうッ！』

すると、麗日を含めた全員が押し黙った。

貴方『…だんまりか。黙ってて…何かが変わるなど思ったら大間違いだッ！

俺は…麗日…お前が緑谷と俺の味方って言ってくれた時…柄にも無く嬉しかったんだがな……』

俺は昔を懐かしむ様に目を閉じ、上を向いた。

…あの時…少しでも警戒しておいて正解だったんだ……。

耳郎「酷い！麗日に謝りなよ！」

雷火「落ち着いてよぉ……Aちゃん～」

外野が騒がしくなり、俺は夢山雷火達に向かって殺気を出した。

貴方『…黙れよ…貴様らには関係ない…事もないが、少なからず今は麗日と俺の問題だろ…？』

麗日「本当にごめん！謝るから許してや！」

麗日は恐らく本気だろう。
けど…………。

貴方『2回目を許せるほど…俺は優しくねぇし、俺の心は広くねぇんだ……。

それだけ…今の俺がナイト(アイツら)以外の人間を信用してねぇって意味だがな……』

貴族の時の少女は俺の…いや、“私"の事を優しいと言っていたが、そんな事は無い。

裏の家業をしてる時点で優しくは無いけどな…

本当の“優しい奴"は沙也加みたいな奴だ。

沙也加と言うのはつい最近に殉職してしまった仲間だ。

私の妹、ライナは私が居ない所でよく虐めを受ける事が多かったらしい。

そんな時、ライナを助けてたのは沙也加だったから。

私もあんな風に強かったら………。

貴方『…誰かが離れていく事もねぇのにな……』

私は小さく呟いた。

その言葉がクラスメートに届く事は無かった。