4話：アリアを斬る！ ページ5
レオーネは倉庫の扉を蹴り壊す。
そこには目を伏せなくなる様な光景が広がっていた。
首がない人、目がない人等…
すると少年が目を見開き言った。
タツミ「サヨ？サヨなのか？」
レオーネ「知り合いもいたのか」
可哀想にな…
自分『見ろ。これが帝都の闇だ。コイツの場合、アンタの様な田舎者を拉致って死ぬまで拷問に掛ける…』
アカメ「それを日記に書くのがこの家族の趣味らしい」
するとアリアは逃げようとする。
だが俺はアリアの首根っこを掴み、殺気を含んだ笑みを浮かべる。
自分『おいおい、逃げんなって。お嬢様？』
嫌味たらしく言った“お嬢様"にレオーネはフッと笑う。
タツミ「…ここの人間がやったのか」
レオーネ「そうだ。護衛達も黙って居たので同罪だ」
すると俺の手を払い、アリアは叫ぶ。
アリア「嘘よ！私はこんな場所があるなんて知らなかったわ！タツミは助けた私とコイツ等と、どっちを信じるのよ！」
するとか細い声が聞こえる。
イエヤス「タツミ…タツミだろ…？」
タツミ「イエヤス!?」
イエヤス「俺とサヨはその女に声を掛けられて…飯を食ったら意識が遠くなって、気が付いたらここに…
その女が！サヨを虐め殺しやがった！」
とイエヤスと言った少年は泣く。
アリア「何が悪いって言うのよ！お前達は何の役にも立たない地方の田舎者でしょ!?家畜と同じ！それをどう扱おうが私の勝手じゃない！
大体その女、家畜の癖に髪がサラサラで生意気すぎ！私がこんなに癖っ毛で悩んでるのに！
だから念入りに責めてあげたのよ！寧ろこんなに目を掛けてもらって感謝するべきだわ！」
善人の皮を被ったサド家族が…
アカメ「…葬る」
タツミ「待て」
レオーネ「まだ庇うのか？」
すると少年は剣を抜き、アリアを斬った。
自分『お、すげぇな』
イエヤス「流石はタツミ…スカッとしたぜ…」
とイエヤスは血を吐く。
イエヤス「サヨはさ…最後まであの女に屈しなかった…。カッコよかったぜ。だからこのイエヤス様も…最後は…カッコ…良く…」
そう手を伸ばしたが、その手は地面に落ちて絶命した。
アカメ「もう気力だけで持っている状態だったな」
レオーネ「…なぁ、コイツ持って帰らないか？アジトは何時だって人数不足だ！」
ズルズルと引きずるレオーネに少年は【離せ！俺は2人の墓を〜！】と叫んでる。
レオーネ「死体は後で運ぶから。安心しろ！」
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作者名：なおぼう | 作成日時：2019年10月21日 17時
