隠した想い【ヒロアカ】 (ページ28)

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25話：ナイト･デッドリーページ28

まずAが足を運んだのは水難ルート。
一番Aのいたゾーンから近かったからだ。

ヴィラン「ガァ…ッ…」

すぐ近くに居た二人のヴィランに音を立てないよう、静かに近付きヴィランの喉元を切り裂く。

突然の事に唖然とする蛙吹や緑谷、峰田。
Aはナイフに付いた血を払い、最後のヴィランに向きを変える。

ヴィランとAの目が合った時、ヴィランは怯えた様に後ずさる。だが体半分が水中と言う事もあり、ヴィランは上手く動けないでいた。

それに比べて悠々とヴィランに近付き、ナイフを振り上げる。…その時、ヴィランは死を悟ったのか、Aに向かって叫んだ。

ヴィラン「地獄に落ちろ！この、殺人鬼ッ！」

貴方『あぁ、落ちるさ。だから先に地獄逝って待ってろ。また地獄で殺してやるからさ』

瞬間。Aはヴィランの首を斬り、ふぅ、とため息をつく。すると緑谷が震えながら言った。

緑谷「お、お前は何者だ！ヴィランは…仲間じゃ、無いのか…？」

その問いに右手に持つナイフをクルクル回しながら左手を腰に当て、軽く笑みを浮かべて言った。

貴方『夜の殺人鬼(ナイト･デッドリー)。地獄から悪を裁く為に来た悪魔だ。』

そう言い、回し投げていたナイフを掴み取る。そして先程と同様、『From devil』の紙を撒き散らしてUSJ内の広場に堂々と歩いて行く。

緑谷「ま、待てよ！」

貴方(待てって言われて待つ殺人鬼がいるかよ。こんな所で捕まってたまるか)

そう考えながらAはどんどん広場にいるヴィランを殺して行く。…そしてヴィランのリーダーの前まで来た時、Aの前に脳が丸見えの化け物が立ち塞がる。

貴方『…雑魚が邪魔すんな…。…そう言いたいけどお前は雑魚じゃなさそうだ。』

“とてもじゃないが、勝てない"そう判断したAは、一度引くことにした。

Aは強風で相手の目を眩ませ、その間に初めに居たゾーンに戻った。

そして元着ていた血の付いていないコスチュームに着替え、ナイフを腰元に仕舞って広場に向かった。