隠した想い【ヒロアカ】 (ページ13)

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11話：初めての… ページ13

貴方side

しばらく時間が過ぎ、静かな夜が来た。
…へぇ、結構暗いな。…夜だから当たり前だけどよ。

私としてはこんな夜中まで起きてる事はまず無かったから、何処か新鮮な気分だ。

何で私がこんな時間まで起きてるかって言うと単純だ。表は善人、裏は悪人のヒーローを殺るんだ。

ソイツのせいで沢山の国民が死んで行った。
警察だって知らないくらいなんだ。

貴方『…ま、ダラダラしてる訳にもいかないし、そろそろ行くか。』

よっと立ち上がり、私はナイフをナイフケースにしまい、外に出る。

それからしばらく歩く。すると路地裏近くをウロウロしている例のヒーロー。

キュロット･ピースと言うイギリス系ヒーローが居た。…アイツだ。

キュロット「…おっ。キミ、こんな所で何してるんだ？危ないよ。こんな夜中に。

俺と一緒に行こう」

そう言い、半ば強引に路地裏に引っ張るキュロット。私はナイフを抜き、狂気の笑みを浮かべ、言った。

貴方『…あぁ。……逝けよ、地獄にな』

キュロット「ハッ？…グッ…」

私のナイフは相手の喉笛を狙っていたが、キュロットはそれを腕で庇う。

キュロット「チッ！何すんだ！」

貴方『ハッ、何すんだはコッチの台詞なんだよな…？いきなり路地裏に連れて。

殺すつもりだったか？ヒーローさんよ。
私はそう易々と殺されるくらい、お人好しでは無いんだよ。悪いね。…ほッ、よッ』

私はそう言いながらキュロットを切り付ける。キュロットの全身に次々と傷が付いて行く。

キュロット「クッ…グゥッ…！ク、くそ…！お前は…何者だ…！」

貴方『…何者だって？決まってるじゃないか。ただの高校生だよ。ヒーローさん。

まぁ、強いて言うなら…悪を狩る悪…かな』

するとキュロットは怯えたように叫ぶ。
…何だ？命乞いか？

キュロット「う、嘘だ！何がただの高校生だ！俺を殺したらお前は殺人者！犯罪者だぞ!?」

貴方『分かってるさ、それくらい。
…さてと。お前が犯した罪は傷害罪、殺人罪だな。

…まぁ、色々片付けるの面倒なんだよ。
だからなるべく一瞬で終わらしてやるよ』

瞬間。私が振るったナイフがキュロットの喉元を切り裂き、それからキュロットは動かなくなった。

…大量の返り血を全身に浴びた私は、直ぐにコートを脱ぎ、血の付いてない裏側にコートを着る。そして、ナイフの血を払う。

…これで返り血は隠せたな…
それから私はキュロットの死体や血を片付け、家に帰った。