Part10 ページ10
キヨside
ヒラに連れてこられたのは屋上。朝だからまだ寒い。
そういえば前にヒラは「朝はよく屋上に来てる」って言っていた気がする。
ヒラ「･･･さーて･･･何があったか話してもらおうかな」
中性的な声でヒラがニコニコと笑いながら尋ねてくる。
ヒラ「好きなんでしょ？僕はずっと応援してたよ？期待させるだけさせといて、なに裏切ってんの？バカなの？」
キヨ「勝手すぎだろ」
何に期待してたんだ、という言葉は飲み込む。こういうとき、ヒラの説明はめんどくさい。
ヒラ「で？」
キヨ「･･･わからない」
ヒラ「？」
キヨ「喧嘩でもないし、どっちかが悪いことした訳でもないんだよ。ただ･･･フジが『キヨには好きな人がいる』って言ったら、Aは自分のことだって気づかなくて･･･」
ヒラ「･･･」
キヨ「それで･･･『頑張ってね』って、言われた」
全部話した。でも何故かヒラは腑に落ちない顔をしている。
ヒラ「･･･で？」
キヨ「え？」
ヒラ「Aはなんで落ち込んでるの？」
キヨ「･･･あ」
知らない。
キヨ「そ、そういえば･･･何でだ･･･？」
ヒラ「僕もうわかったんだけど」
キヨ「ハァ！？な、なんだよ！？」
突然声を張り上げたせいか、ヒラは耳を塞ぐ。
ヒラは俺に「わからないのかよ」とでも言うかのような目を向ける。
ヒラ「･･･自分で考えた方が良いよ。お前鈍感すぎ」
キヨ「何でだよ！！教えろ！！」
結局わからないまま、俺達は教室へ戻った。
教室に入ろうとする。しかしそこには、信じられない光景があった。
Aとフジが、楽しそうに話していた。
『昨日までフジくんのこと嫌いだった』
『なんで！？』
そんな会話が聞こえてきた。
A、昨日まであんなにフジのこと嫌ってたのに･･･しかも『フジくん』と呼んでいる。
胸の奥に強いモヤモヤが溢れた。
ヒラ「フ〜〜ジ〜〜くん･･･」
突然、その光景を見たヒラが、フジを睨み付ける。
フジ「え？･･･ひ･･･ヒラ･･･？」
ヒラ「お前散々余計なことしといて何呑気にヘラヘラしてんだｧｧｧ！！」
フジ「え、えええっ！！？」
ヒラにフルボッコにされているフジ。
そんな二人を尻目に、Aと目が合った。
Aは慌てたように下を向き、小さな声で呟く。
・
・
・
A「清･･･原くん」
それを聞いたとき、俺の中で何かが弾けた。
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瑠璃色の天使(プロフ) - パンナコッタ味ラーメンさん» 楽しみます！前のコメ、文脈がすごく可笑しくなってました！すみません！興奮しすぎて…f^_^;体を壊さない程度に頑張ってくださいね！ (2015年7月10日 18時) (
レス) id: d502767828 (このIDを非表示/違反報告)
パンナコッタ味ラーメン(プロフ) - 瑠璃色の天使さん» うわああああ!!は、初コメだあああ!!!!ありがとうございます!!!!できるだけ毎日更新してますので、楽しんでくださいね!!!!!! (2015年7月9日 23時) (レス) id: ecc4c8f6be (このIDを非表示/違反報告)
瑠璃色の天使(プロフ) - 初コメ失礼します！毎日、この作品が更新されるのを待っています！今は、ちょ〜これからどうなるのか気になりすぎてやばいです。これからも、頑張ってください！応援してます！！ (2015年7月9日 19時) (レス) id: d502767828 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：パンナコッタ味ラーメン | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/qj/
作成日時：2015年7月5日 23時
