【キヨ】だいすきがつらい【最終兵器俺達】

Part3 ページ4

今日はどこへ行くんだろう？と、期待していた。


けど、キヨは意外なことを言った。


キヨ「フジの家行こう！」


A「…え？」


今日藤井くんは具合が悪くて休んでいるらしく、お見舞いがてら遊びに行きたいそうだ。


藤井くんは苦手だ。いつもキヨの隣にいて、しょっちゅう私に付きまとってくる。


キヨ曰く「フジはAのこと気に入ってんだ！」とのことだが、ただ絡んできてるくらいにしか思えない。


少し歩くと、藤井くんの家に着く。


キヨ「フジー！俺だ！開けてくれ！！」


『ピンポーンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポン』


A「ちょっ…」


インターフォンの通話が入り、藤井くんの声が聞こえてくる。


フジ『どちら様ですか。オレオレ詐欺とかやめてください。ピンポンピンポンうっさいですよキヨ』


キヨ「キヨってわかってんじゃねえか！開けて！」


フジ『なんでだよー』


キヨ「Aもいるぞ！」


『ガチャッ』



フジ「A！！」



突然家から飛び出してきて私に抱き付く藤井くん。


A「鬱陶しい」


キヨ「セクシャルハラスメントだぞ」


フジ「お前ら冷たっ」


まぁ…元気そうで何よりだ。





キヨ「お前全然元気そうじゃん？」


家に上がらせてもらって、キヨくんが藤井くんに尋ねる。


フジ「仮病だよ、仮病。お前らだってそうじゃん」


キヨ「お前とは違う」


フジ「いや同じだよ！なんで俺だけハブろうとしてんの！？」


ああ、藤井くんに邪魔された。


どうせゲームでもやるんだろう。ゲームは得意じゃないし、私は外れることにした。


A「私、トイレ行ってくる」


部屋を出て、トイレに入る。怠い。

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