No.57 ページ7
コナン「まったく、姉さん無理しすぎだよ。蘭みたいに体術なんかしてねえんだからよ…」
『確かに私は接近戦は専らできないけれど体の構造でどこが人間の弱点かは知っていたし、沖矢昴の挑発のおかげで隙ができたんだからいいじゃない。』
昴「コナン君言う通り、あなたは今、世界的に有名な方ですから無理はなさらないでください。」
『すいません。では、私はこの後まだ撮影がありますので』
コナン「は！？病院に行かないと」
『スケジュールの調整ができないから仕方ないわよ。それにこれくらいに傷どうってことないわよ。それに、ほら、綺麗な星が出ているでしょ？傷口さえ見えなければ素敵な写真が撮れると思うの』
コナン「はぁ。頑固だな。」
『ごめんなさいね。』
そういって、スタッフに心配させられながらも撮影を続けることになった。星空の下で浮かぶ綺麗な人魚の姿を去っていく彼らと撮影スタッフは感嘆の声を漏らしていた。
その夜Aは怪我のこともあり明日の1日だけ休みが取れたため米花町の自宅に帰ってきた。
Aは最後に素敵な写真が撮れ、満足のいくMVの素材も得れたため鼻歌を歌いながら自宅のドアを開けた。すると中に人に気配がした。太ももにひそめているブローニングM1910を片手に取りキャリーバッグを隅に避けた。そして優作の書斎に入った瞬間後ろからブローニングM1910を取られ振り向くとそこには夕方に出会った沖矢昴という男だった。
『あなた、どうして…』
昴「おや、あなたでしたか。てっきりホテルか病院に行ってると思いましたよ」
『いや、というかなんで私の家にあなたがいるんです？』
昴「聞いてないですか？コナン君に、」
『コナン君？』
昴「はい、実は、つい最近私が住んでいたアパートが火事になってそしたら、その場に居合わせたコナン君がこの家はだれも今住んでいないから使ってもいいということで」
『そうでしたか。それで、あなたはだれなんです？』
昴「忘れましたか？沖矢昴です。」
『そうじゃなくて、その寄れた肌と、首元の少し膨らんだ変声機…』
昴「ばれてしまっては仕方がない。私だ」
そういいながら昴は自分の顔に手をかけべりっとめくるとそこには赤井秀一の姿だった。
『やっぱり。あなただったのね。その変装はママから教えてもらったんでしょ？』
昴「あぁ。だが、お前にバレてしまうとは私もまだまだだな。さぁ、先ほどの傷口を見るからこっちへ来い」
『平気よ。あんなの大したことないわ。』
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作者名：QspriQ | 作成日時：2020年5月18日 0時
