No.93 ページ43
しかし、女のAには男に力及ばずに両手を頭の上で一つにされてしまった。
アイドル３「Aちゃん、寝ていたふりをしていたんだね。悪い子だ…」
口を塞がれているAは話すこともままならず睨みつけることしかできなかった。
アイドル３「そんな目で見られるのもいいねぇ。やっと、僕の天使が手の中にあるんだ。スタジオで一目見たときにAちゃんは僕の天使だと思ったね。そして、歌声を聞いた時に君は僕と結ばれる運命だと確信したよ…」
口がきけないAは必死に抵抗し、両足で男の溝内を蹴り上げると再びスタンガンを当てられてしまった。
アイドル３「Aちゃん、そんなことしちゃ痛いじゃないか。それに舞台はまだなんだよ、眠ってもらうよっと」
『！？…うっ』
再びAが目を覚ますころには唇のガムテープもはがされ、Aの服は真っ白な純白のウェディングドレスに、周りにはバラが散りばめられ。キャンドルを焚いており、まさに、男の言う部隊が完成した。
アイドル３「Aちゃん、おはよう。Aちゃんて意外と早起きなんだね。一般的に売られているものじゃないんだけどな…」
『どういうつもりですか？』
アイドル３「そんな、他人行儀やだなぁ。これから僕たちは毎日愛を育んでいくんだよ。」
『そんなことが許されるとでも？』
アイドル３「あぁ、ほら見てごらんよ」
そう男が言うと真ん丸な月の光が男の部屋に差し込み、Aを照らしていた
アイドル３「ほら、僕たちのことを神様が味方しているように月が君を照らしている。なんて神々しいんだ。さぁ、僕のプリンセス…開園だ…」
『はな…はなして！いやぁぁあ！』
アイドル３「そんなに泣かないでおくれ僕は君の涙に濡れた顔なんて見たくないんだ。あ、そういえばAちゃんどうしてこんな物騒なもの持っているんだい？本物だよね」
『！…護身用に持っているのよ』
アイドル３「あぁ。僕のプリンセスは聡明だな。そんな賢い子なら、この携帯も…開けてくれるよね…」
『えぇ。私しか開けられないわ…』
アイドル３「君の誕生日、家族の誕生日、君のデビュー、君の歌に含まれる数字、英語、どれを当てはめても開かない、もちろん君の顔、指紋でも試してみたけどね…」
『開けてあげてもいいけど、たった、１人、１人だけに連絡だけ取らせて…』
アイドル３「だめだよ？言ったよね、君は聡明な子…だって」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 35人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：QspriQ | 作成日時：2020年5月18日 0時
