名探偵コナン人魚姫～NYの恋～Ⅱ (ページ5)

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No.55 ページ5

『岩にサバ、コイ、タイ、ヒラメってね。それらを漢字にして部首を抜き取ると』

開田康次「お前…」

青里周平「おい！まじにとんなよ！なぞなぞみたいな変な理屈で犯人にされてたまるかよ」

横溝警部「しかし、筋はきっちり通っていると思うが？」

青里周平「でも俺が犯人なら名前を書きゃいいだろ」

昴「それでは、あなたに消されると思ったんでしょう。後で彼女が死んでいるのを確認しに来るあなたにね。」

青里周平「何言ってんだ？あんた見たのかよ！俺がここに来たのを」

コナン「見てはいないけど今日の昼間に来る青里さんがここに来るもう一つの理由ならわかるよ。レギュレータのすり替えだよ。お嬢様のレギュレーターのパイプに切れ目を入れてエア漏れのトラブルを装い、この一角岩に連れてきて、後で迎えに来ると偽って、そのままほおっておいたんでしょう？この一角岩には人は寄り付かないし、お嬢様は泳げないから脱出できないと踏んでね」

横溝警部「つまり、その切れ目が入ったレギュレーターを自分のレギュレーターと交換しに来たってわけか。後で切れ目が見つかったら事故に見えねえからな！ビニールテープを張っていればそいつで帰れるし」

青里周平「だから、あんたらはそれを見たのかよ。」

昴「口元の絆創膏…あなたネットカフェで頬杖を突きながらネットを閲覧中にニキビをつぶしたと言っていましたが、ネットカフェのマウスは大体右利き用、つまり、頬杖をついていたのは左手。当然つぶれたニキビは左下にあるはずですが、その絆創膏の位置からすると左下ではありませんよね」

コナン「付いちゃったんでしょ？船に戻ろうとして、すり替えたお嬢様のレギュレーターが咥えたときに…」
そして、横溝警部が青里周平の右下にある絆創膏をめくった。

コナン「お嬢様の口紅がね…」

横溝警部「なるほど。船に上がり口を拭ったときに、初めてこの口紅に気づき、口の下に流れた口紅に絆創膏をはがして、張り換えたんだな。口紅ってやつはぬぐっただけじゃとれねぇからな」

『(なんでそんなこと知っているのかしら？(ふふっ)』

哀「Aお姉さんどうして笑っているの？」

『あ、大したことじゃないけれど、横溝警部はどうして口紅がぬぐっただけじゃとれないって知っているのかしらと思ってね。女性が口紅を拭うことなんてないから』

哀「なるほどね…」

そして彼が仲間の復讐のために行った事だと白状した瞬間、歩美ちゃんのほうに犯人が走り出した。