No.89 ページ39
有希子「あら！今日の夜Aちゃんテレビに出るわよぉ！録画しなくっちゃ」
優作「夜どこかに出かけるのか？」
有希子「違うわよぉもちろんリアルタイムでも見るし、録画して永久保存版にするのよん」
昴「ほぅ、それは見ないといけないですね」
『おはよ』
有希子「あら、Aちゃん今日はゆっくりね」
『ん、休みって』
昴「あの、前々からお伺いしたかったのですが…」
有希子「なぁに？どうしたの？」
昴「Aさんはいつもシャツ一枚で起きてくるのですか？」
優作「あぁ、小さいころに私のシャツをよく着ていたらいつのまにかこんな風になってしまってね」
昴「そ、そうでしたか」
有希子「それより頼みごとがあるんだけど、いつも飲んでるコーヒーの豆がなくなりそうだから買ってきてほしいのよ。Aちゃんお願いできるかしら？」
『わかった。久々に買い物も行きたかったから。あ、いつもの奴でいいの？』
有希子「うん！うん！ありがと！」
昴「でしたら荷物持ちに僕も同行しますよ」
『大丈夫ですよ？』
昴「しかし、昨日誰かに後をつけられていませんでしたか？」
『知っていたなら、そいつを何とかしてもよかったのに…』
優作「そうなのか？」
『うん、まぁ。心当たりは無きにしも非ずだけど、明るいうちに行くから大丈夫かなって』
有希子「だめよぉ。昴さんについて行ってもらいなさいよ。」
『じゃぁ、お言葉に甘えて。じゃあ、準備するから待っててもらえる？』
Aは自室に向かい、初めて沖矢昴もとい、赤井秀一と出かけれることにAは無意識に心を躍らせていた。また、無意識であるがゆえに服装にも気を配り少し悩みながらも孔雀緑色のキャミソールのワンピースにデニムジャケットを羽織り、ピープトゥサンダルをセレクトしサングラスも忘れずにつけた。
そして、金髪のウィッグを身に着け、オリーブ色のカラコンを装着して真っ赤なリップを塗ると待ってくれている昴のもとに急いだ。
『ごめんなさい。お待たせしたわ』
優作「おぉ。綺麗じゃないか。それならA・Reedとも工藤Aとも分からないな。」
有希子「でも、メアリーに見えない？秀ちゃん？」
昴「そうですか？母はもう少し目つきが悪いです」
有希子「そんなこと本人に聞かれるとまた、ピエロになるわよ」
昴「そんなこともありましたね。ではいきましょうか」
有希子「じゃあ、お願いね、気おつけていくのよ」
Aはランドクルーザーの運転席に乗った。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 35人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：QspriQ | 作成日時：2020年5月18日 0時
