名探偵コナン人魚姫～NYの恋～Ⅱ (ページ30)

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No.80 ページ30

Aの新曲はリハーサルでの雰囲気とは異なりとても切なく横から見る顔は先ほど司会者に強く言っていた女性なのかと疑うほど儚く清らかで、まるで本当にいなくなってしまうのではないかという不安になってしまうほど感情のこもっていた歌だった

数秒後に流れてきた歌でも雰囲気ががらりと変わり、テレビや撮影などではめったに表情が変わらないAの表情が幼い少女のようであり、衣装の関係もあり歌う姿はまさに天使のようでだ。遠くを見つめる顔は幼いころを懐かしみ思い出を語っているように歌っているAは演技をしているようで大トリにふさわしい姿であった。

『Think of Me,think of me fondly(私の事を思い出して、懐かしいと思ってほしい)

When we've said goodbye.(そう、さよならと言ったあの時を)』

♪～～♪～～～～♪～♪

マネ「I didn't like it. You did a good job of it. Thank you very much.(嫌なことあったけど。うまくあしらっていたわよ。お疲れ様)It'll air tomorrow.(明日放送すわよ)」

『thanks』

マネ「Then let's go to the party. I'm supposed to wear my dress at the hotel.(じゃあ、パーティーに行きましょうか。ドレスはホテルで着ることになっているから)」

ホテルに着くと、深紅のマーメイドドレスに着替え会場に向かった。そして、主催者である、鈴木財閥の相談役、鈴木次郎吉に挨拶に行った。

『本日はお招きいただきありがとうございます。お誘いが来ていたのになかなか来れなくて申しわけないです。』

次郎吉「いいんじゃよ！Aさんはイギリスと日本の往復で忙しいからの！なにより今日という日に来てくれたのがうれしい！」

『確か今日、ここに飾られている“マーメイドの鱗”でしたっけ？』

次郎吉「そうじゃ！どうしてもそれはAさんにみてもらいたくてのぉ」

次郎吉と話しているとどこからか明るい声で次郎吉の名前を呼ぶ方向を見てみると、毛利一家と少年探偵団と園子がいた。

次郎吉「おぉ！来たか！これは…」

園子「Aお姉様もパーティーに参加していただいたんですね！とってもドレスお似合いです！」

次郎吉「なんじゃ、知り合いじゃったか」

『はい、娘さんには弟ともども仲良くさせていただきましたので。』

次郎吉「弟？」

『あぁ、工藤新一です。今は、もうあれなんですけど』

次郎吉「そうじゃった！そうじゃった！それはすまぬの」

『お気遣いなさらなくて結構です』