狼になった重岡先生 2

＊37...異変 ページ37

大毅と初めてちゃんとしたデートをしたあの日から早2ヶ月。
つまり、大毅と付き合って3ヵ月が経とうとしていた。




もちろん、週末はお家デートばかりだけど、月に1度はこの間みたいに遠出している。
そして、あれ以来、大毅が私に手を出すことは一切しないけど、きっとその分我慢させてしまっていると思う...




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そんなある日の放課後。
この日を境に、あんなにも大きな事件に発展するなんて思いもしなかった。




愛莉「A、A組の木梨が呼んでんで？」




帰りのホームルームを終え、鞄を持ってさっさと帰ろうとしている私を愛莉が呼び止めた。




A組の木梨くんって...
確かサッカー部のエースだっけ...？




A「え、何だろう...」




愛莉「また今日も告白ちゃう？笑」




愛莉がニヤニヤからかってくるけど、私、木梨くんとなんて接点ないんだけどな。
とは言っても、私に告白してくれる大半は知らない人や名前を聞いたことあるくらいの人だったりもする。




教室の後ろの扉に見える木梨くんの姿を見つけ、私は持っていた鞄をおろして、彼の元へ向かった。




A「木梨くん...？」




木梨「おん、ごめんな、急に。」




A「ううん、何か用だった？」




私がそう尋ねると、彼は少し照れくさそうに後頭部をくしゃくしゃと搔いて、




木梨「ちょっと2人で話したいねん。」




2人で話したいなんて、そもそも初対面で2人きりなんて少し気まずいと思ったけど、木梨くんに手を引かれ、連れてこられたのは、誰もいない理科準備室だった。

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