狼になった重岡先生

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A「ありがとうございます。」




重岡「悪用したらあかんで？」




A「しません！笑 あ、でも他にも先生の連絡先知ってる子いるんですか？」




重岡「居らんよ。毎朝俺のとこ来る子らに連絡先交換して下さいなんて言われるけど、"ごめんな〜？俺、教師やからさ。卒業したらいくらでも教えるからな。"って言うてある。」




A「え、ほんとに皆が卒業したら連絡先交換するんですか！？」




重岡「アホか。絶対教えるわけないやろ。あんな大勢と連絡先交換したらもう個人情報漏らしてるもんやで？それに、いくら女子高生でもそんな恋愛対象としてなんて興味無いねん。」




あ、重岡先生、今完全にスイッチOFFだ...




あのニコニコな笑顔はどこにも無くて、かなーり面倒くさそうに話す。




A「何かごめんなさい...私なんかと連絡先交換させちゃって...」




重岡「え？いや、待って。俺、Aちゃんのこと言うてる訳やないで？」




A「そうですか...？何だか先生怖いから...」




重岡「多分この先も連絡先知ってる生徒なんてAちゃんくらい。それに、俺はこっちの方が素だったりするで？」




A「...そんな気はしてました。笑」




重岡「昔からの友達には腹黒いってよう言われる。笑 生徒に好かれて上手くやってくにはこうするしかないやろ？」




A「まぁ確かに...生徒から嫌われたら大変ですからね。望も女の子に囲まれた時は変にカッコつけちゃって、素の望とちょっと違うんです。笑」




重岡「ふーん...あいつも大変やな。」

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