狼になった重岡先生

#29...ひとり暮らし ページ29

重岡先生を本気で好きだと気づいた日から早2週間が経とうとしていた。




そう言えば、望が元気を取り戻したの。




今日の朝だって。




望「A〜！おはよ〜！」




無駄に大きな声で叫びながら教室に入ってきて、私の隣の席である自分の席へ座るのが日課になっている。笑




A「おはよう！今日は遅刻しなかったね！」




望「おん！もうな、俺には好きな人が居んねん！って宣言してからしつこくなくなったで！」




A「好きな人？」




望「ま、Aやけど。」




A「え？笑 それ冗談でしょ？笑」




望「あほ。俺は今までずっと本気でAの事好きって言うてんのに相手にせえへんのはAの方やん。」




え...？
何か今サラッと告白されなかった...？




A「え、本気で言ってる...？」




望「おん。まぁでも、Aの好きな人が誰かは見てれば分かるから、無理に俺と付き合ってほしいなんて言わへん。けど、気持ちだけは知ってて欲しいねん。」




A「うそ.....ごめん...」




望「え？何でAが謝るん？」




A「だって、ずっと気づかないで冗談でしょなんて笑って...のんちゃん苦しかったよね...」




望「ええねん。俺も今まで本気で言わへんかったから...」




A「ほんとにごめんなさい。」




望「ええって！ええって！その代わり...これからはAにずっとベタベタするわ！」




愛莉「あーあ、Aやっかいなことになるで〜笑」




後ろで会話を聞いていた愛莉がそう言って笑った。




望「ええやろ！俺はAが大好きやねん！」




この日から望の好きな人は私だという噂は一気に広まり、こんなにもオープンだから、寧ろ私たちが付き合ってるなんて噂も出回った。

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