狼になった重岡先生

#17...恋心 ページ17

重岡先生がこの学校に来て2週間が経とうとしていた。




相変わらず、先生と初めて話した日からずっと、先生のことばかり考えてる自分がいる。




私、一目惚れでもしたんだろうか...




出会って少ししか経ってないのに、恋心なんて生まれるんだろうか...




愛莉「なに、ボーッとしてるん？」




今日は放課後に愛莉と買い物に出掛けているのに、さっきからボーッとしてしまう。




A「ねぇ、愛莉...最近さ、ある人のことばっかり考えちゃうの。」




愛莉「ある人...？それって男の人？」




A「うん...」




愛莉「いや、それはもう恋やろ！」




急に声を張って目をキラキラさせる愛莉。




愛莉「あ、もしかして小瀧とか？」




A「えっ？違う違う！」




愛莉「じゃあ、まさかの重岡先生とか？」




A「えっ！？」




愛莉「...A分かりすぎやで笑」




重岡先生という言葉に反応して、さっきの愛莉みたいに声を張ってしまった私。




愛莉「えっ...本気で好きなん...？」




何故かコソコソと声を潜め出す愛莉。




A「わかんない...でも最近先生のことばっかり考えてる...」




愛莉「でも、Aって重岡先生と仲ええよな。ここ2週間、2人のこと見ててなんとなくそう思う。」




A「そうかな？...最初の頃は、私の名前しか知らないから何だか嬉しかったけど、最近は皆と仲良くしてるから寂しい...」




愛莉「ふふ...A、それ絶対恋してんで！笑」




A「...やっぱりそうなのかな？」




愛莉「先生を見かけたらウキウキせえへん？先生と話せた日は嬉しくてルンルンしてるやろ？逆に1度も話さない日は何故か落ち込んで...」




A「うん...全部合ってる...」




愛莉「ほら！それはもう恋や！」




A「でも！！！先生と出会ってからまだそんなに経ってないんだよ？」




愛莉「好きになるのにそんな期間なんて決まってへんやろ？一目惚れって言葉もあんねんから。」

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