狼になった重岡先生

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翌日。



6時間目の現代文。



重岡先生は皆の解答用紙を持って教室へ入ってきた。



重岡「今日は皆が楽しみにしてるテスト返しするで〜！」



重岡「まず、今回の学年平均点は...80.3点！ちなみに、このクラスの平均点は...82.8点！皆よう頑張ったな〜！」




やっば...
クラス平均が学年平均より高いなんて尚更やばい...




重岡「じゃあ出席番号順に取りに来てな〜」




それを聞いた皆がぞろぞろと教壇へ向かっていく。
私も嫌々その列に並び、解答用紙をを貰いに行った。




重岡先生は解答用紙を渡す時に、1人1人に何かを言ってくれるみたい。





「よう頑張ったやん！」
「あとちょっとやったね〜」




なんてニコニコしてるのに。




私の番が来た途端、笑顔がスッと消えた。




A「やばい...ですか.....？」




重岡「Aちゃんにしては頑張ってたけどなぁ.....今日は放課後居残りや。」




A「はい...泣」




自分の席へ戻り恐る恐る点数を確認する...




赤いペンで書かれた点数は、52点。




え！？半分も取れてる！？




解答用紙をよく確認すると、解答を書いたところは全部丸がついてる。




あれ、意外と出来てるじゃん！




なんてウキウキしてたのもつかの間。




重岡「今回は3年生になって最初のテストで、俺が担当して初めてのテストだからかなり簡単なはずやで。」




なんて皆に向かって言った重岡先生の言葉で心が折れる。




この授業が終わったら、重岡先生の所に行かなきゃダメだよね...

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