狼になった重岡先生

#20...大作戦 ページ20

翌日から愛莉全面協力のもと、重岡先生を振り向かせる大作戦が始まった。




まずは、１日1回話す！




愛莉「今日は授業があるから授業終わりにでも話しかけに行き！」




朝、登校して早々、愛莉が楽しそうに私の元へ来てそう言った。




A「うん、分かった。」




って...現代文1時間目だ...




だから女子の皆は朝から機嫌が良いのか...




愛莉「ま、見守ってるから頑張ってな！」




愛莉はそう言い残して、どこかへ行ってしまった。




うーん...話しかけるって言ってもどうしよう。
最近先生と話せてないしなぁ。




望「A、おはよ。」




A「あ、望...おはよう。」




いつの間にか教室へ来ていた望は、隣の席へ座るなり、じっと私の顔を覗き込む。




望「何か朝から顔強ばってんで？笑」




A「え？そうかな？」




望「今日何かあるん？笑」




A「うーん...まぁ...ちょっとね。」




望「ふーん...」




それだけ言って、望も望でどこかへ行ってしまう。

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