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変化…44 ページ44
A「離れて...」
望と目を合わせるのが恥ずかしくて俯いた。
望「嫌や。...俺の目見て。」
A「無理！」
望「何で？」
A「だって恥ずかしいんだもん...」
望「何で？」
A「何でって...近いじゃん...」
望「ええやんか別に。」
望は俯いていた私の顎を持って無理矢理目を合わさせた...
望「なぁ...キスしてもええ？」
A「...」
望「ほら、その顔や。そんな顔するから神山先輩にもキスされたんよ。」
A「えっ？...」
望「それ、完全に誘ってる目やからな？...」
A「別に誘ってなんかないもん...」
気づけば涙が溢れてきた。
望「A...何で泣くん？」
A「もう考えても考えてもわかんないから...でもこんなことで望に嫌われたくない。」
望「ほんまにお前は...」
望がため息をつきながらそっと抱きしめてくれた。
望「そんな可愛い泣き顔、俺以外に見せたらあかんからな？」
A「可愛くなんかない...」
望「少しは自覚してや...」
またため息をついた望。
A「私のこと嫌いになった...？」
望「あほ。大好きや。お願いやから、Aの気持ちは俺に向いててくれ...」
そう言った望は私から離れるとそっとキスをした。
それはさっきの神ちゃんのキスよりももっともっと優しくて儚いものだった。
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作者名：ひまわり
| 作成日時：2016年1月26日 23時
