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勘違い…26 ページ26
神ちゃんが勘違いしてしまった。
多分、あの時に。
あの時の重岡先輩はどこか変だった。
急に...何ていうか.....男になったというか。
でも、あの後キスなんかしてない。
お互い恥ずかしくなって...
重岡先輩の方から体を離した。
大毅「ごめん、ちょっと調子乗ったわ。学内1人気の女子と2人きりやからってこんなことしたら男子皆に怒られるな。」
先輩はそう言って笑いながらグラウンドへ行ってしまった。
ただそれだけだったのに。
私が先輩にからかわれていただけなのに。
1番タイミング悪いところを神ちゃんに見られてしまった。
誤解を解くために神ちゃんがいるであろう教室へ向かう。
扉をそっと開ければ、シーンと静まりかえった教室の端にぽつんと、神ちゃんだけがいた。
A「神ちゃん...」
私のその声にびっくりしたのか、神ちゃんの肩がピクンと動いた。
智洋「A...」
窓際の1番後ろに座ってグラウンドを眺めてた神ちゃんの背中はどこか寂しそうで。
私の名前を呼ぶ声も何故か弱々しい。
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作者名：ひまわり
| 作成日時：2016年1月26日 23時
