no side ページ30
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風邪でテンションがおかしくなっていたのか、Aは暫く話し続けていた。
それも普段聞かないような話ばかり。
看病をしている上鳴電気への素直な思いや、力の抜けきった甘い声。
他の奴にはない特別を持っていると自覚すると同時に、友達という言葉に眉を顰めた。
「…人の気も知らないで」
『……』
「俺は……お前を最高の友達って思ったことはあるけど、今もそうだなんて言えねぇ」
ようやく目を閉じた女に、聞いていないことを承知で話しかける。
紅潮した頬
潤んだ瞳
甘い声で服を掴む手
あんな顔されたら、目なんて合わせられなくて
自分に向けられている感情がどういうものか知っていたからこそ、蓋をしていた。
このままでも隣でバカやれるならって。
シェアハウスが決まった時も、誰よりも俺は喜んでいたと思う。だって大分前から自分の気持ちを自覚していたから。
「……俺も言うけどさ、
ぶっちゃけその髪色ずるい。轟とおそろいみたい。
こんまえ爆豪と何してたの
てか切島に見られたのが最高に嫌だ、ムカつく
風呂行けって言ったとき気づけなくてごめん
俺、
＿＿＿＿＿＿Aのこと、好きだよ 」
小さい手を自分の頬に当てて、小さく発した
これ程までに胸が痛くなる告白があるのかと上鳴は苦笑した。
ナンパばかりしていた男が、一人の女に夢中になって初めて伝えた日だった。
「……最近もあんなことがあってさ、情けないけど泣きっぱなしで…。
けど本当にAが大事だって思った、
絶対守っていきたいって決めたんだ」
"だから、俺のこと男として見てよ"
もし聞こえていたら、Aは返事に困るだろう
そしてきっと…いや、絶対断られる
だから今は伝える気はないけれど、
俺、頑張るからさ
これくらい許して
額の白髪を避けて、顔を近づける。
触れた唇は熱くて
Aの体温のせいか、自分の緊張のせいか
何も分からなかったけれど
それでもこの時間だけは俺のものだと、
そう思えた
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Ray.(プロフ) - きゃーぽんさん» こちらにもコメントしてくださっていたんですね...ありがとうございます！！！泣泣 これからもどうぞよろしくお願いいたします！ (2021年5月28日 18時) (
レス) id: 6a8a3c2907 (このIDを非表示/違反報告)
きゃーぽん(プロフ) - 面白くて好きです更新待ってます！ (2020年12月6日 2時) (レス) id: 0aee990b2e (このIDを非表示/違反報告)
Ray.(プロフ) - こおりさん» コメントありがとございます。ファ、ファンだなんて嬉しすぎます(泣) ログインできなくてそのままでした、、またご閲覧いただけて本当に感謝です！！あなたは神様です！！ これからどんどん更新していくので宜しくお願い致します！ (2020年8月13日 1時) (レス) id: a96d419ae2 (このIDを非表示/違反報告)
こおり(プロフ) - Rayさんの猫になってでも現れてほしい という作品からRayさんのファンです！！最近Rayさん見かけてないな…もしかしてやめられたのかな…と寂しく思っていましたが、また会えて嬉しいです！(*´▽｀*)これからも応援してます！無理はしないでくださいね！ (2020年8月12日 22時) (レス) id: 335947b1ed (このIDを非表示/違反報告)
Ray.(プロフ) - 夏終朝凪さん» コメントありがとうございます！！ 優しいお言葉をもらいながら返信が遅くなってしまい、大変申し訳ございません！また読んでいただけたら嬉しいです。よろしくお願い致します！ (2020年8月1日 21時) (レス) id: a96d419ae2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Ray. x他2人 | 作成日時：2020年5月14日 9時
