電気 Side ページ28
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「＿＿＿＿38.2℃ 。風邪か」
轟がそう言って右手をAの額に乗せる。
苦しげな顔も、少しだけ和らいだ気がして。
そんな姿を見て、轟は俺らには絶対しないような…優しい顔で笑った。
「…雷の日、こいつびしょ濡れで飯作ってたんだと。そのせいだろ」
「あー…想像つくな」
…なんて、平然と言うお前はあの時何してたんだ？
俺がリビングのドアを開けた瞬間、あたかも事後のように不自然に離れて…そんでAの顔は真っ赤だったし。
聞けるような雰囲気じゃなかったし、気にしないフリしてたんだけどな。
「…この前の事件もあったし、疲れてんのかもな」
「それもあるだろうな」
「とりあえず朝まで様子見ようぜ」
モヤモヤする気持ちを振り払うように話題を振れば、みんな納得して頷いて。
…Aを見る、その目。
爆豪は分かりにくいけど、切島と轟は確信してる。
友達にそんな顔する奴どこにいんだよ。
気づかなくていいことばっか気付いて
俺、アホだしどっちかというとニブチンタイプじゃん
それなのに今目の前にしてしまったら、もう知らないなんてことには出来なかった。
「…(だって、多分 俺も……)」
「＿＿＿＿おいアホ面」
「は、はい！？」
「……何でもねぇ」
考え事し過ぎてぼーっとしてたからだろうか
別に怒ってるわけじゃないし、本当に何かつたえようとしてるのは分かった。
それより爆豪がこんな態度取るのは初めてで、なんとなく気にかかった。
「…あ、これ切島のTシャツじゃねぇのか？」
「あっ、それは……
…その、Aが倒れてて…流石に何も着せないで運ぶのもアレ…だから、俺の着させて…」
「照れてんじゃねえよ気持ちわりぃ!!!」
「仕方ねえだろっ！
女の体なんて見ることないし、
ましてや好きなやつだし緊張しまくるに決まって………………」
「「「・・・」」」
そう告げた切島に
誰も驚いた様子を見せなかったのは
きっとみんな俺と同じだからで
そして爆豪が俺を呼んだ理由も
何となく理解できそうな気がして
自然とストップをかけていたはずが
このちょっとしたきっかけで
俺達の関係も少しずつ
目に見えるように変わっていく＿＿＿＿＿
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Ray.(プロフ) - きゃーぽんさん» こちらにもコメントしてくださっていたんですね...ありがとうございます！！！泣泣 これからもどうぞよろしくお願いいたします！ (2021年5月28日 18時) (
レス) id: 6a8a3c2907 (このIDを非表示/違反報告)
きゃーぽん(プロフ) - 面白くて好きです更新待ってます！ (2020年12月6日 2時) (レス) id: 0aee990b2e (このIDを非表示/違反報告)
Ray.(プロフ) - こおりさん» コメントありがとございます。ファ、ファンだなんて嬉しすぎます(泣) ログインできなくてそのままでした、、またご閲覧いただけて本当に感謝です！！あなたは神様です！！ これからどんどん更新していくので宜しくお願い致します！ (2020年8月13日 1時) (レス) id: a96d419ae2 (このIDを非表示/違反報告)
こおり(プロフ) - Rayさんの猫になってでも現れてほしい という作品からRayさんのファンです！！最近Rayさん見かけてないな…もしかしてやめられたのかな…と寂しく思っていましたが、また会えて嬉しいです！(*´▽｀*)これからも応援してます！無理はしないでくださいね！ (2020年8月12日 22時) (レス) id: 335947b1ed (このIDを非表示/違反報告)
Ray.(プロフ) - 夏終朝凪さん» コメントありがとうございます！！ 優しいお言葉をもらいながら返信が遅くなってしまい、大変申し訳ございません！また読んでいただけたら嬉しいです。よろしくお願い致します！ (2020年8月1日 21時) (レス) id: a96d419ae2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Ray. x他2人 | 作成日時：2020年5月14日 9時
