Snow drop 【紅一点】 (ページ8)

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今でも記憶の片隅にある

私が高校3年生の時。

その時はまだSnowManに加入して1年も経っていなくて

アンチも多かったし私なんかがいていいのかなんて
精神的にも辛い時期だった。

岩本「おつかれ～」

佐久間「今日のレッスン割と良かったな！」

深澤「うん、Aも上手くなってきたし」

阿部「ね！良くなってきた」

『 ……… あ、今日スタッフさんと話すことあるから先帰ってて大丈夫！』

渡辺「おつかれ～！」

嘘をついてレッスン場に戻る。
みんなの足を引っ張る訳にはいかない
認めて貰えるようにならないと

なんて1時間ほど踊っているとドアが開いた

『うわぁっ！！って翔太くんか、びっくりした』

「A、何してんだよ」

『あー、ちょっとね？笑』

「もしかして戻ったのって、、」

『っ、、てかなんで翔太くん来たの？』

「いや、忘れ物しちゃって、じゃなくてさ」

「 1人ですんなって、俺らもいるんだからさ

頼ってよ」

私が納得するまで練習につきあってくれた。

帰り道、右手の暖かいぬくもりのせいか
色々な感情が入り交じって

気づいたら頬に涙が伝っていた

「A、？」

『っ、、ごめんなんでもないっ笑』

そう言って誤魔化すけど、
もう隠しきれていないのだろう

ふわっと翔太くんの体に包み込まれる
鼻先をかすめるのはよく知っている香水の香り

『ちょ、翔太くんっ』

「 A、ごめん。1人にしないから信じて」

その言葉にびっくりしてしまった

個人で活動して、初めて出来た仲間

私がダメで離れていってしまうのが怖かった

だから無理をしてでも認められたかった

『っ…… 』

「ああ、もうそんなに泣かないで」

翔太くんは優しく微笑んで、
目元は少し潤んで愛おしい物を見る目をしていた

そんな翔太くんから目が離せなかった。

秋の少し冷たい風が吹く

唇が触れ、離れる。

一瞬の事だったのにとても長い時間に感じられた

『あっ、、』

「俺がいるんだからもう、泣かないで。」

そう言った翔太くんの目は
まっすぐ私の目を見つめていた

岩本「俺それ知らなかったの割とショックなんだけど笑」

深澤「え、！マジで俺だと思ってたのに翔太だったんだ……」

阿部「待って何それふっかねえ」

渡辺「おい、A」

ふっかのせいでまた大荒れ

『ふっかとりあえず静かにして！！』

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