Into You ～ryuto～ (ページ12)

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あれからなんだかんだ日が過ぎて…

『ん？そういや2週間も連絡とってない… 』

仕事が終わって、部屋でゆっくりしてるときにそう気づいた。

もう7月。暑さでおかしくなりそう～って毎日言ってる気がする。

…たまには自分から連絡してみるのもありよね

そんなことを思い、トーク画面を開いて、通話ボタンを押そうとするも、留まる。

『ん～っ』

なにこの変に緊張する感じ。

『 3、2、1… で押そう』

心の中でカウントダウンしてやっと押せたボタン。

＿＿＿～♪ ～♪

龍「 …はい」

掠れた声。

『わっ…ごめん、起こした…よね』

龍「ん…、ちょっと寝てた笑」

いつもとなんか違う、元気のない声。

『なんか、龍友くんじゃないみたい… 』

龍「ははっ、どういうことやそれ」

『 …元気ない』

龍「んー、まあ色々あるよ、芸能人も大変やわ」

そう言って元気のない声でははっ、と笑う。

『私に出来ることあったら…なんでもするから、そのー、うん、なんか…ヘコむこともあると思うけど…龍友くんらしくいてね』

…なんて、素人の、しかもまだ2回しか会ったことないやつに言われても。言いたいことが整理出来ないまま口にしてしまう、昔からの悪いクセ。

龍「 …いま家？」

『うん、そうだけど』

龍「顔見に行っていいかな、笑」

『？！？はい？！』

龍「出来ることあったら、って言うたやん」

『 …言ったけど』

龍「顔見してほしい」

『 …私でいいのなら』

＂また近くなったら電話するわ＂

って切れた電話。

『 …片付けなきゃ』

たまたま電話したのが私だっただけで。
ほかの女の子から掛かってきてたらその子にも同じこと言ってたのかも…
っていっつも深読み。だから恋愛もうまくいかない。

でも今はそんなことより、元気にしなきゃ。龍友くんのこと。

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