最強の呪術師 ページ7
「禪院さん、着きました！」
呪術高専まで真っ直ぐ車を飛ばしてもらい、数十分後に到着した。大きな鳥居を抜けて奥に踏み入ると、夜蛾正道学長が出迎えてくれた。伊地知さんが連絡を入れてくれたのだろう。
「わざわざご足労いただきありがとうございます」
「こちらこそ、お忙しいところ出迎えていただき感謝申し上げます」
どうぞこちらに、と言って案内してくれる夜蛾学長についていくと、高専の応接間に通してくれた。差し出されたお茶を一口飲み終えた後、任務の報告と共に特級呪物を懐から取り出した。
「廃病院に発生した呪いが、両面宿儺の指を取り込んで強大化していたようです。もう少し祓うのが遅ければ、もっと厄介な呪いに成り上がっていたかもしれません」
宿儺の指を手渡した後、顎に手を当てながら夜蛾学長は返答した。
「そうでしたか…とにかく、ご無事で何よりです。両面宿儺の指は、呪術高専で保管します」
「はい、よろしくお願い致します」
それでは私はこれで、と言って席を立つと、駅まで送迎しますと呼び止められた。しかし、補助監督は事後処理で追われているはずだと思い、申し訳ないので丁重にお断りした。
「ここまでで大丈夫です。色々とありがとうございました」
「お気をつけてお帰りください」
互いに頭を下げ合って、高専の鳥居を抜けた。長い石段を下っていくと、予期せぬ人物がそこにいた。
「あなたは…！」
「やぁ、久しぶり」
うん１００年ぶりに生まれた、六眼と無下限呪術の抱き合わせ。最強と謳われる呪術師、五条悟だった。
御三家と呼ばれる禪院家と五条家は、想像に難くないほど仲が悪い。が、それはあくまで家柄の話であって、私たち個人がどうということではない。彼とは幼い頃から面識がある。
「
「はい、任務があったもので」
ぺこり、と軽く会釈をした。
"えー、会えて嬉しいって言葉は無視〜？"と言って頬を膨らませる彼を見て、ほんの少し笑みが溢れた。相変わらず愉快なお人だ。
「…そう、その顔。やっぱり君は笑ってた方がいいよ」
ほんのり哀愁を含んだ優しい顔を向けて、彼は微笑んだ。彼は、私の禪院家での生い立ちについて知っている。本当の私を理解しようとしてくれるのは、この人だけだった。
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アキ(プロフ) - えもう最高すぎます……。続き楽しみにしてます😭💕💕 (2022年10月1日 10時) (
レス) @page24 id: 011262e667 (このIDを非表示/違反報告)
若葉 - 最高です❗️ こうゆうのを待ってました‼️ (2022年8月11日 12時) (レス) id: 6c9eae5177 (このIDを非表示/違反報告)
えむ(プロフ) - うわああめっちゃすきですこれ！！！更新止まってるみたいなのでよければ再開してほしいです(T_T) (2022年7月23日 18時) (レス) @page24 id: 44246302dc (このIDを非表示/違反報告)
ベリーショート(プロフ) - ミリカんさん» ありがとうございます！ゆっくりですが頑張ります！ (2022年4月23日 16時) (レス) id: 2d5afa7553 (このIDを非表示/違反報告)
ミリカん - 最高に面白いです！！更新楽しみにしてます！！ (2022年3月22日 3時) (レス) id: 17b40665d7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ベリーショート | 作成日時：2022年1月5日 23時
