酸いも甘いも貴方が

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照「お、戻ったか。」


貴「はい。できました。見ていただけますか？」


照「ん。かしてみ？…これ本当にAちゃんが


　 書いたの？」


貴「はい。何か変ですか？」


照「完璧すぎるよ。翔太にそのまま投げておいで。」


貴「はい。…渡辺部長、確認お願いします。」


渡「ん。……入社したばかりとは思えないな。


　 上等。照が作ってる資料と合わせて広報に


　 投げといて。」



貴「ありがとうございます！」



渡「でも、序の口だ。まだまだ頑張れ。」



貴「はい！」



照「よかったな。じゃあ、そのデータ俺に転送


　 してもらっていい？一緒にするから。」



貴「わかりました。」



佐「おいおい、Aちゃんすげえよ！


　 入社して早々、こんな仕事できるなんて！


　 俺なんか当時の部長にめちゃめちゃ


　 怒られたし。」


貴「そんなことないですよ。まだまだです。」



照「佐久間、自分と比べる前に仕事終わらせた方が


　 いいんじゃない？それ、明日までに人事に


　 回さなきゃいけないやつだろ？」



佐「え、明日までなの？やっべ。終わらせるわ。」


照「ああならないようにね。」


貴「…はい。」


照「よし、できた。じゃあ、これを広報に持って


　 行ってくr貴「私がいきます。」



照「いきなりそんな飛ばして大丈夫か？まだ入社


　 したばかりだからさすがにここは俺行くぞ？」



貴「早く仕事覚えたいので、行かせてください。」


照「参ったな。教育係いらないレベルだよ。


　 じゃあ、頼む。広報部に持っていって。」


貴「はい！」


仕事を覚えたいなんてのは、広報部に行くための


口実。本当は阿部さんとお話したいだけ。

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