4話 ページ4
蘭「Aちゃん、一緒に帰ろう」
あれから数日、蘭ちゃんや園子ちゃん、工藤君とはいつも一緒にいるくらいの仲になった。言わずもがな、蘭ちゃんや園子ちゃんの呼び方が変わったのは本人たちのご所望である。
今は放課後、いつも通り蘭ちゃんに誘われたのだが、先ほど届いた知人からのメールを思い出して用事があると断った。蘭ちゃんは不満そうな顔をしていたが「明日は一緒に帰ろうね‼‼」と詰め寄ってくるので、私は狼狽しながらも頷いた。
蘭ちゃんたちと別れて、あの人から言われた待ち合わせ場所に向かうと既にその人はその場所にいた。
A「ごめんね、待たせちゃったかな?快斗君」
そういって駆け寄ると彼、黒羽快斗君は私の方に目を向けて微笑みながら
快斗「俺もさっき来たばかりだぜ…久しぶり、A」
くるくるとした私の髪を撫でながら快斗君はそういった。…快斗君に髪を撫でられるのは好き、髪を撫でるときの手つきが誰よりもやさしいから。そんな変なことを考えていると、快斗君は急に手を止めて「最近はどうなの?」と尋ねてきた。
何のことだろうと私が首をかしげると「好きなヤツと…どんな感じなんだよ」と小さな声で言われ、顔に熱がたまっていくのがわかる。
A「ま、前よりたくさん話せるようになって嬉しいけど…もう諦められないかも…」
工藤君とたくさん関わるようになって、それまで少しずつ募らせてきた思い、それが加速して自分でも止められなくなってしまいそうなのだ。快斗君にそう伝えると「妬ける…」とぼそりと呟いて左手で顔を覆う快斗君。
A「…快斗君?」
顔を覗き込んで彼の名前を呼ぶと顔を覆っていた手を外して悲しそうに笑いながら私の頭を撫でて
快斗「がんばれよ、諦める必要性なんてねえだろ」
「俺も諦めるつもりねえから」と行って花を差し出す快斗君、ほんと何回みてもタネが分からないなと思いながら「ありがとう、お互い頑張ろうね」と微笑を浮かべながら言うと。
快斗「…本気で行くから、覚悟しとけよな」
ニヤリと笑って言われたその言葉の意味が分からず困惑していると「家まで送る、来てくれてありがとな」と言って私の手を引く快斗君。…そりゃ急に『会いたい』なんてメールが送られてきたら心配になって会いに来ちゃうよ…と心の中で呟いた。
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フランドール(プロフ) - 黒猫さん» ありがとうございます!!ただいま新生活に適応中で執筆する時間が取れず、申し訳ありません…落ち着き次第更新するので、楽しみにしていてください!! (4月14日 21時) (
レス) id: 93fb40e7a7 (このIDを非表示/違反報告)
黒猫 - 続きが気になります！更新楽しみにしています！！！素敵な作品を本当にありがとうございます！ (4月14日 20時) (レス) id: 3989c699fa (このIDを非表示/違反報告)
フランドール(プロフ) - ジジさん» コメントありがとうございます!!最近思うような文章が書けず、モチベが下がっているので励みになります!!自分がどのように執筆していたのかを模索中なので、待っていてくださると嬉しいです!! (3月19日 7時) (レス) id: 93fb40e7a7 (このIDを非表示/違反報告)
ジジ - 素敵な作品をありがとうございます！更新楽しみにしてます!応援してます✨ (3月18日 18時) (レス) id: f632db4eea (このIDを非表示/違反報告)
あすか(プロフ) - いつまでも待ってます！更新楽しみにしています！応援しています♡ (2月22日 0時) (レス) id: 8fa475efd3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：フランドール | 作成日時：2020年5月3日 15時
