28話 快斗side ページ28
快斗「名探偵がいる割に、随分チョロかったな・・・」
そうこう考えているうちに屋上へ着いた俺は、どでかい月に
快斗「・・・外れか・・・」
軽くため息をつき、宝石を懐にしまった俺の背後から、誰かの足音が聞こえた。・・・名探偵・・・じゃねえな・・・この音から察するに、若い女の足音か・・・敵意は感じられないが、相手がどんな奴かわからない今、迂闊に行動は・・・と考え込んでいるうちに足音はすぐそこまで近づいてきていて・・・
A「か、怪盗キッドさん・・・ですよね?」
聞き覚えのある高い声がして振り返ると、そこにいたのは・・・高所恐怖症である彼女にとって屋上の高さは怖かったのか、わずかに縮こまっているAだった。
快斗「・・・ええ、そうです・・・これはこれは美しいお嬢さんだ、何故こんなところに?」
A「えっと・・・どうしても貴方に会いたかったから・・・」
俺の方が身長が高いため、上目遣いになっているAと、その言葉の可愛さにポーカーフェイスを保つのに必死だった。・・・いや、惚れてる女に会いたかった、なんて言われて平常心を保つなんて、普通の男にはできないだろう、多分。
快斗「・・・私に・・・それは何故?」
A「・・・確かめたいことがあるんです」
ジッと、俺の目を見つめながらそういったAは、無言のままじりじりと俺に近づいてきて・・・やがて、俺の身体とAの身体が密着した。・・・彼女の瞳の色はエメラルドグリーンのはずなのに、そこに移る俺の顔が赤いのは、今の俺の顔がどれほど真っ赤であるかを教えてくれる。
快斗「お嬢・・・さん・・・?」
・・・Aは、パーソナルスペースが広い方だ。だからここまで至近距離で見つめられたこともないし、密着されたこともない。今の表情だって、幼い頃から彼女を知っているはずの俺が、見たことのないもの・・・
・・・ああ、そうか・・・きっと、お前の目には
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フランドール(プロフ) - 黒猫さん» ありがとうございます!!ただいま新生活に適応中で執筆する時間が取れず、申し訳ありません…落ち着き次第更新するので、楽しみにしていてください!! (4月14日 21時) (レス) id: 93fb40e7a7 (このIDを非表示/違反報告)
黒猫 - 続きが気になります!更新楽しみにしています!!!素敵な作品を本当にありがとうございます! (4月14日 20時) (レス) id: 3989c699fa (このIDを非表示/違反報告)
フランドール(プロフ) - ジジさん» コメントありがとうございます!!最近思うような文章が書けず、モチベが下がっているので励みになります!!自分がどのように執筆していたのかを模索中なので、待っていてくださると嬉しいです!! (3月19日 7時) (レス) id: 93fb40e7a7 (このIDを非表示/違反報告)
ジジ - 素敵な作品をありがとうございます!更新楽しみにしてます!応援してます✨ (3月18日 18時) (レス) id: f632db4eea (このIDを非表示/違反報告)
あすか(プロフ) - いつまでも待ってます!更新楽しみにしています!応援しています♡ (2月22日 0時) (レス) id: 8fa475efd3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:フランドール | 作成日時:2020年5月3日 15時