秘密の片思い…のはずだった

23話 ページ23

A「あ、コナン君･･････」

　あれから松田さん、萩原さんに爆弾解体の仕方などを教えられ、事件が起きて彼らが呼び出されるまで話し込んでいたので、もうすでに夕方になっていた。そこで家に帰ろうと帰路についたところで、歩いているコナン君を見つけた。

コナン「A姉ちゃん!!」

　小さな声だったが、私が名前を呼んだ声が聞こえたのだろう。くるりと振り返ってこちらに駆け寄ってきた。

コナン「今帰るとこなの?随分遅いんだね」

A「知り合いに会って話し込んじゃって･･･気づいたらこんな時間だったの。コナン君はサッカー楽しかった?」

　私の左側を歩いていたコナン君が左手に持っていたサッカーボールを私に見えるように抱え、にこりと笑って頷く。

A「そういえば･･･朝はありがとうね」

　「え?」と声を上げながら、きょとんとした顔で首をかしげるコナン君。･･･かわいい･･･じゃなくて!!!

A「私のこと、励ましてくれたんでしょ?」

　「え、いや、その、あの･･･」などと顔を真っ赤にして反論しようとしているが、何も思いつかなかったようで頭から湯気を出している。･･･やっぱり恥ずかしがり屋さんだね･･･

A「私ね、頑張ってみることにしたの」

コナン「え?」

　新一君のこと、と付け足すとほっとしたような、嬉しそうな表情で「頑張ってね」と笑ってくれた。







　オマケ

　私の左側を歩いていたコナン君が左手に持っていたサッカーボールを私に見えるように抱え、にこりと笑って頷く。

　一応右側通行のつもりで書いているので、新一君はコナン君になってもさりげなく車道側を歩いてくれている、と言うことを書きたかったんです。

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