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16話 コナンside ページ16

俺が、櫻羽Aに好意を抱いたのは、小学校低学年の時だった。
櫻羽と比べたら劣るが、俺も幼い頃から読書好きだったため、図書室へ行っては小学校低学年らしからぬ本を読んでいたものだ。

 その日も、俺は図書館でシャーロックホームズを読んでいた。のだが・・・

「またこんなとこで難しい本読んでんのかよ、んなつまんねーことよりサッカーしようぜ」

 とクラスのやつに誘われた。そのときの俺はサッカーよりも読書の気分だったので断ったのだが、そこは小学校低学年、あろうことか俺から本を取り上げ、その本を近くにあった本棚に適当に押し込み、俺の手を引っ張ってきた。

新一「おい!!ちょっ・・・わかった、行くから・・・だからちょっと待ってろ」

 そいつは不服そうな顔をしていたが、俺が行くと言うことに満足したのか手を離して「公園来いよ!!」と言いながら走って行った。「おう!!」と笑顔を繕いながら手を振った俺は、そいつの姿が見えなくなったところではぁ・・・と深いため息をついた。そして、くるりと180度方向転換して、図書室へ戻った。本を元の本棚に戻さないなんて訳にいかねえからな・・・そう思ってあいつが本を突っ込んだ本棚を探したのだが・・・

新一「・・・あれ・・・?」

 そこにあの本はなかった。・・・もしかしたら、図書室の先生が戻したのかも・・・と、推理小説がまとめられている経向かうと、そこにいたのだ・・・

新一「さく、ら・・・ば・・・?」

 幼稚園から一緒だったため、話をしたことはなくとも彼女の名前は知っていたから、思わず読んでしまったが、彼女がこちらに気づく様子はなかった。・・・あいつ、推理小説も読むのか・・・と思ったが、違った。あいつが手に持っている本は、さっきまで俺が読んでいた本、つまり、先ほど全く別の本棚に入れられてしまった本だ。つまり、あいつがあの本を読むためにこの本棚まで来たのなら、あの本を手にしているはずがないのだ。と言うことは、わざわざあいつが本を戻してくれた、と言うことだろう。

新一「あ・・・さくら・・・ありが・・・」

 櫻羽、ありがとう・・・あのときはそんな一頃すらいえなかった。・・・仕方ねえだろ?心臓バックバクで、顔が熱くて・・・訳わかんなかったんだから・・・

 でもな、俺がお前の優しさに惚れちまったってことだけは、わかってたよ・・・

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フランドール(プロフ) - 黒猫さん» ありがとうございます!!ただいま新生活に適応中で執筆する時間が取れず、申し訳ありません…落ち着き次第更新するので、楽しみにしていてください!! (4月14日 21時) (レス) id: 93fb40e7a7 (このIDを非表示/違反報告)
黒猫 - 続きが気になります!更新楽しみにしています!!!素敵な作品を本当にありがとうございます! (4月14日 20時) (レス) id: 3989c699fa (このIDを非表示/違反報告)
フランドール(プロフ) - ジジさん» コメントありがとうございます!!最近思うような文章が書けず、モチベが下がっているので励みになります!!自分がどのように執筆していたのかを模索中なので、待っていてくださると嬉しいです!! (3月19日 7時) (レス) id: 93fb40e7a7 (このIDを非表示/違反報告)
ジジ - 素敵な作品をありがとうございます!更新楽しみにしてます!応援してます✨ (3月18日 18時) (レス) id: f632db4eea (このIDを非表示/違反報告)
あすか(プロフ) - いつまでも待ってます!更新楽しみにしています!応援しています♡ (2月22日 0時) (レス) id: 8fa475efd3 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:フランドール | 作成日時:2020年5月3日 15時

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