22話 彼氏 ページ23
凛音side
園子「来るよ来る!来るにきまってるでしょー!」
モニターでキッドの生中継を見ていた園子が画面に向かってそういった。
まあ、快斗君が来ないわけがないんですがね…
小五郎「とても宝石を狙われている鈴木財閥のお嬢様のセリフとは思えねーな…」
園子「だって怪盗キッドよ‼一度でいいから会ってみたいもの!本当は「博物館の屋上で宝石がくっついてるあの女神像を私が抱えて待ってようか?」って言ったんだけど、次郎吉おじさまが許してくれなくて――‼」
私はあはは…と苦笑した
蘭「まさか、そのまま宝石と一緒にさらわれちゃう気だったんじゃ…」
ちょっと待って本当にそうなったら困る!私が怪盗キッドの協力者だってばれちゃうじゃない…
園子「そうそう!そして囚われの身となった私を真さんが助けに来てくれるってわけ!」
紅茶を飲みながら園子の妄想を聞いていた私は聞きなれない名前に思わず「真さん…?」と呟いてしまった。
蘭「園子の彼氏だよ」
蘭にそう言われ、私は思わず目を見開いて「へぇ…」と言葉をこぼした。私が逃げてからこの数か月でいつの間にか園子に彼氏ができていたのか…
蘭「それでさ、気になってたんだけど…凛音ちゃんって彼氏とかいないの?」
私は蘭から視線をそらした。…私の好きな人はあなたと両思いの工藤新一ですよ…そんなこと言えないけど…
園子「凛音ちゃん?」
私が急に表情を曇らせたのを疑問に思ったのか、蘭と園子が私の顔を覗き込んできた。
凛音「…実は私、少し前に失恋したばっかりなの…」
厳密にいえば違うが、あながち間違ってはいない気がする。私が笑顔を作りながら言うと、蘭と園子は息を呑んだ。
蘭「ごめ…」
凛音「大丈夫、気にしないで」
園子「全く、凛音ちゃんみたいな可愛い子を振るなんてその男は見る目ないわねっ!」
私は苦笑して「ありがとう」と呟いた。でも、私は可愛くないし、蘭がライバルの時点で勝ち目ないんだよなーと考えた。
122人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
フランドール(プロフ) - 返信は遅くなるかもですが、他にもなにか気になった点があったらジャンジャン書いてください!! (5月25日 20時) (レス) id: d5ba8a8e0b (このIDを非表示/違反報告)
フランドール(プロフ) - 結歌さん» ご指摘ありがとうございます!!5話については、完全に私のミスです!!ごめんなさい!!14話については睨めつけると書いてねめつけると読みます。私的には睨みつけるよりもこっちの言い回しのほうが好きなのでこうしていたんですが、分かりにくくてごめんなさい!! (5月25日 20時) (レス) id: d5ba8a8e0b (このIDを非表示/違反報告)
結歌 - また続けてのコメントですみませんm(._.)m これ正しくは白馬を睨みつけるように見てではないんでしょうか? (5月25日 17時) (レス) id: 361e8a8309 (このIDを非表示/違反報告)
結歌 - 続けてのコメントですみません。。。 物語読んでいて気が付いたのですが。。。 14話 嫉妬のここの部分 なぜがイライラしてきた俺は白馬を睨めつけるよう見してみて「そうかよ」と冷たく言い放った。するとなぜか白馬は声をあげて笑い出した。 (5月25日 17時) (レス) @page15 id: 361e8a8309 (このIDを非表示/違反報告)
結歌 - はじめまして(*^^*) いきなりすみません。。。 物語読んでいて気が付いたのですが。。。 5話 後悔のここの部分 明日だって、私が都大会に優勝したからという建前 これ正しくは都大会で優勝したからではないんでしょうか? (5月25日 17時) (レス) @page6 id: 361e8a8309 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:フランドール | 作成日時:2019年12月7日 20時