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Takuya side
並んでいる途中。
A 「たくちゃん怖いのいけるんやんな」
『怖いのって絶叫系のこと？ホラー系のこと？』
A 「絶叫系のこと」
『よゆー』
『ちなみにホラー系もいける』
A 「……それは聞いてない」
Aも絶叫系は大好きだからこのアトラクションは大好きらしい。
でも、、
A 「あぁーーー」
A 「もう嫌やぁ、、」
暗いのは苦手らしく、乗り口に行くまでのエレベーターに乗る前、
ずっと叫んでる。
A 「なんでエレベーターやねん、、」
ボソッとそう言ったAが面白くて思わず笑ってしまう。
A 「ただでさえ暗いとこ嫌やのにエレベーターとか最悪やん、」
『大丈夫だって』
そう言ってAの手を強く握った。
.
そしてついにエレベーターに乗るとき、
A 「うぅーー、、」
顔を歪めて泣きそうな顔をしながら恐る恐るエレベーターに足を入れるA。
乗ってから動き出すまで俺の手を潰れそうなくらいに握って、
もう片方の手で自分の耳を塞いでる。
A 「だぐぢゃん」
『なに？』
A 「もう片方の耳塞げない」
涙目で俺の方を見るAが可愛すぎて、
耳どころかA全体を包むように抱きしめた。
周りの人にちょっと見られるけど気にしない。
.
無事にエレベーターを降り、乗り場までもうすぐに。
『あーもーほんまに嫌や』
タクヤ 「もう大丈夫なんじゃないの？」
『乗ってからしばらくは暗いから怖い』
タクヤ 「ほんとにこのアトラクション好き？笑」
『落ちるのは好きやのーー』
そう言いながらも乗り場に近づくにつれてため息が増えてる。
そんなAの手をさっきと同じくらい強く握ると、
嬉しそうにこっちを向くA。
『たくちゃんが甘々なら暗くてもいいかも、』
タクヤ 「じゃあずっとさっきのエレベーターループする？」
『ぜったい嫌っ！』
二人で冗談を言い合っていたらあっという間に乗り口まで来た。
.
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作者名：たれめ | 作成日時：2019年10月28日 16時
