闇と愛 part3 (ページ16)

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大切な日ページ16

You side

『たくちゃん』

タクヤ「ん？」

『今日は何の日でしょう？』

タクヤ「え？」

まさかたくちゃん忘れたんですか…

『4月14日！』

タクヤ「……なんだっけ？」

忘れられてるなんてびっくりで、ショックで仕方なかった。

せっかく柚乃に無理やり休みにしてもらったのに。

平日やから子供たちもいないし、どこか行けると思ってたのに。

『……ううん、何もない』

怒る気力もなくなってしまって、どうしようか迷った結果、

ちゃんと許可を得てからすみれの家に行くことに。

『すみれー、、』

すみれ「どうしたん、急に」

『たくちゃんが結婚記念日忘れてたー、、』

すみれ「……あのタクヤくんが？」

『うん、』

すみれ「そんなことあるかな」

『もう15年目やから忘れちゃったんかな、、』

せっかくの記念日やのに、たくちゃんと過ごしたかった、、

すみれ「……よし！Aちゃん！」

すみれ「とりあえずさ、気分転換にどっか行かん？」

すみれに言われて2人で家を出た。

たしかにちょっと気分転換になったかも。

すみれ「今日はリョウガがあやめを迎えに行ってくれるらしいから」

すみれ「ランチ行こ！」

こんな強引なすみれは初めて見るけど、

それも気にならないほど落ち込んでる私はすみれについて行った。

そして連れて来られたのはなぜかレストランじゃなく、服屋さん。

『え、なんで？』

すみれ「Aちゃんちょっとラフすぎるねんもん」

『え、でもランチやろ？』

すみれ「いいからいいから」

そう言ってすみれに渡されたのは黒のワンピース。

『え、これ着ろってこと？』

すみれ「Aちゃん似合うと思う」

すみれ「私自分の選んどくから着替えといて～」

すみれに流されてフィッティングルームに入った。

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